ドライブ中、車のタイヤから出る異音が気になっていませんか?
現時点で車の走行には問題がないのであれば、どう対応すればよいのか迷ってしまうでしょう。
今回は車のタイヤから音がしたときの原因と対処法について解説します。

放置することで事故といったトラブルにつながる可能性もあります。
車のタイヤの音の原因だけでなく、その対処法についてもお話していきましょう。
車のタイヤから音がしたら危険信号!
車が走る際、タイヤから「キキキー」とでる高音のことを『スキール音』と言います。
スキール音の原因を簡単に説明するのであれば、路面とタイヤの摩擦によって生じる音です。
たとえば机に硬い消しゴムを擦りつけると、キュッキュといった高い音がしますが、それに近いものがあるでしょう。
スキール音はとくに異常がなくても、路面の状況やタイヤの種類によって生じることもあるようです。
しかし、先ほどの消しゴムの例で説明した通り、擦れることで消しゴム(車の場合はタイヤ)は確実に摩耗していきます。
車の運転中にスキール音が頻繁に聞こえるようであればタイヤに何らかの不備があり、放置しているとバーストを起こし、そのまま事故に繋がることも考えられるでしょう。
といった程度であれば様子を見ても構いませんが、日常で運転をしていて気になるほどならば、何らかの対処が必要になります。
車のタイヤから音がする!よくある音の種類
一言でタイヤから出る音といっても、さまざまなタイプがあります。
ここからはタイヤから出る音から考えられる原因を見ていきます。
走行中の「キキキー」
先ほどもご紹介した『スキール音』は、とくに整備に問題がない車であっても出ることはあります。
とくに軽い「キキキッ」といった程度の音ならば、深刻なトラブルではないことがほとんどです。
しかしあまりにも頻繁であったり、新しいタイヤに交換したばかりなのに気になるときには、そのまま放置せずに何らかの対処をする必要が生じます。
走行中の「ギシギシ」
何かがきしむような「ギシギシ」という音が聞えたのならば、タイヤ周りが不調であるサインが出ています。
本格的に状況が悪化する前に対処をすることが大切です。
走行中の「ゴトゴト」
まるでタイヤを転がしているような「ゴトゴト」という音と、これまでにない揺れを感じるようになったのならば赤信号です。
このゴトゴトは先ほどご紹介した「ギシギシ」のあとに感じるようになるケースが多く、より危険な状態になっているということ。
そのまま車を運転するのではなく、一度安全な場所に停車をして、すぐにタイヤの状態をチェックしてください。
そのまま運転を続けると、ハンドル操作やブレーキが利きにくくなるといった致命的なトラブルが発生するかもしれません。
走行中の「チッチッチッ」
まるでリズムを奏でているかのように「チッチッチッ」と規則的な異音が聞こえたときには、タイヤに何かが挟まっている可能性があるでしょう。
タイヤの溝に小石が挟まっている程度であれば、取り除くことですぐに解決しますが、ときにはクギや尖った鋲のようなものが刺さっているときもあります。
それを安易に取り除くと走行していくうちに空気が抜けていき、正常なドライブができなくなるかもしれません。
車のタイヤから音がする原因
異物がタイヤに付着しているわけではなく、「キキキー」「キーン」といった音が頻繁に聞こえるようならば、下記の原因が考えられます。
どれもそのままドライブを続けていると思わぬ事故につながるリスクがありますから、早めに対処することが大切です。
原因1:タイヤの経年劣化
ゴム製のタイヤは劣化しやすくなっています。
例え長距離を運転していなくてもタイヤは経年劣化し、簡単に摩耗やヒビが入ってしまうでしょう。
劣化したタイヤをそのまま使用していると、雨の日にブレーキが利きにくくなったり、スリップ事故の原因になったりするのでご注意ください。
原因2:タイヤの空気圧の不足
タイヤを交換してからそれほど時間が経過しておらず、経年劣化するほどではないのに、なぜかタイヤから異音がするときには、空気圧が不足していることが原因かもしれません。
空気圧のチェックはガソリンスタンドでチェックできます。音が気になったら最寄りのガソリンスタンドでチェックしましょう。
原因3:ホイールのナットのゆるみ
ホイールのナットが緩んでいると、異音がすることも多いでしょう。
工具を使い、緩みがないか確認してください。ナットが緩んだまま放置してしまうと、走行中にホイールが取れて他の車を巻き込む事故に繋がる恐れがあります。
車のタイヤから音がしたときの対処法
車のタイヤから音がしたのならば、次の2つの方法を検討してみましょう。
- タイヤ交換をする
- タイヤの空気圧をチェック
これらは自分でも対処できますが、初心者の方やDIYが苦手な方は、ムリせずに整備工場やディーラーに相談することをおすすめします。
対処法1:タイヤ交換をする
タイヤの寿命には2つ見極めるポイントがあります。
まず1つ目はタイヤの溝が1.6mm以下になり、スリップサインが出てきたときです。
一か所でもスリップサインが出ているようであれば、即タイヤを交換してください。
2つ目は使用をはじめて4~5年経過したときです。
タイヤの消費期限はメーカーによると4~5年程度となっており、見た目はキレイあっても経年劣化が起こっているかもしれません。
まだ4~5年は経過していない場合でも、砂利道を日常的に走行していたり、日差しが強い場所に駐車していたりするときには、タイヤの劣化が早くなることがあります。
対処法2:タイヤの空気圧をチェック
整備工場やカーディーラーなどに立ち寄り、タイヤの空気圧をチェックしましょう。
とくに気温が温かい→寒いとなる季節の変わり目には、空気圧が低くなりがちです。
温かい季節に入れた空気が寒さで冷えて凝縮され、容積が小さくなるためだと考えられています。
とくに秋から冬にかけては

などと思わず、こまめにチェックを受けるようにしてください。
その際にホイールバランスの調整やタイヤのローテーションを同時に行うと、異音が解消することもあるようです。
まとめ:車のタイヤから音がしたらすぐにプロに点検してもらおう
車のタイヤから音がしたときの原因は主に3つありますが、いずれもそのまま走行し続けると事故に繋がるので大変危険です。
車のタイヤの音に気づいたら、すぐに最寄りのガソリンスタンドや整備工場で見てもらいましょう。
まとめ
- 車の走行中、タイヤからキキーッと出る高音のことを『スキール音』と言う
- 車のタイヤから音がする原因としては劣化、空気圧の低下、ナットのゆるみが考えられる
- 対処法としては、タイヤ交換または空気圧をチェックすると良い
対処法でご紹介したタイヤの空気圧をチェックする方法は、ガソリンスタンドで給油をするタイミングで気軽に行うことができるでしょう。
安全な走行をするためにも、タイヤの空気圧チェックはこまめに行うことをおすすめします。