自動車税の支払期限とその方法(2021年)。滞納した場合のペナルティについても解説

毎年5月初めに届く自動車税のお知らせを見ると、楽しかったゴールデンウィークが一転し、現実に引き戻されたような気がしますよね。

自動車税は安くないので、どうやってお金を工面しようか…悩む方も多いのではないでしょうか。

またコロナ禍の影響により、収入が減って支払えない!という方もいるでしょう。

しかしながら自動車税を払わないままでいると延滞金がかかったり、財産が差し押さえられてしまったりする恐れがあります。

でも手元にお金がないなら、払いたくても払えませんよね。

そこでこの記事では、自動車税はいつまでに支払わなければならないのか、また支払いができないときの対処法、滞納したときに発生する3つのペナルティについてまとめました。

初めて自動車税を支払う方は、この記事を読めば安心です。

ぜひ最後まで読んで、自動車税の支払いを忘れないようにしましょうね!

それでは1つずつ説明していきます。

この記事を読んでわかること

  • 自動車税はいつまでに支払わなければならないのか
  • 自動車税はどんな税金なのか
  • 自動車税を支払うことができないときの対処法
  • 自動車税を払わないままでいると発生する3つのペナルティ

ここで自動車税の支払期限や支払いを延長するための方法を確認しましょう。

自動車税の支払期限とその方法(2021年)

自動車税の支払期限とその方法(2020年)
2021年の自動車税の支払期限は5月31日です。

ただし青森県と秋田県は、6月30日と他の都道府県よりも1ヶ月後になりますのでご注意ください。

自動車税はどうやって支払うの?

自動車税はどうやって支払うの?
自動車税の支払い方法はさまざまですが、主な支払い方法は以下の3つです。

  • 現金払い
  • 口座振替
  • ネットのクレジットカード払い

それでは1つずつ解説します。

現金払い

自動車税の納付書を銀行、郵便局、コンビニなどで支払う方法です。

簡単な支払い方法ですが、時間を割いて窓口やレジに出向く必要があるので、忙しい人にはおすすめできません。

口座振替

自動車税を申請した銀行の預貯金から自動引き落としで納める方法です。窓口に行く必要がなく、納税の記録も通帳に残ります。

口座振替で自動車税を払うには以下の2点にご注意下さい。

  • 口座振替の手続きには数週間かかる
  • 自治体によっては口座振替に対応していない

口座振替をしたいのであれば、自動車税のお知らせが届く前に手続きをしましょう。

クレジットカード払い

専用サイトを利用して、自動車税をクレジットカードで支払う方法です。

  1. パソコンまたはスマートフォンで専用のサイトへアクセス
  2. 自動車税の納付書を見ながら、納付番号・確認番号・納付区分を入力
  3. クレジットカード情報を入力

意外と簡単ですよね!また、クレジットカード払いならば、現金が手元になくても利用料の引き落とし日まで、支払いを延ばすこともできますよ。

ちなみに福岡県では、Yahoo!公金支払いサイトで支払うことができます。

24時間いつでもどこでも自動車税が支払える、便利なクレジットカード払いですが、3つの注意点があるのでチェックしておきましょう。

  • 決済手数料がかかる
  • 領収書が発行されない
  • 納税が確認されるまでに10日以上かかる

2015年から普通車の車検に、納税証明書の提示が不要になりました。

しかしながら納税してすぐ車検を受けた場合、納税確認ができないため車検に通らない可能性があります。

この場合は、現金支払いを行い納税証明書を提示しましょう。

また納付書での支払で、現金の代わりにクレジットカードで支払うことはできませんのでご注意ください。

その他にも自治体によって自動車税の支払いをスマホ決済や電子マネーで受付けるところもあります。

しかしながらこれらの支払方法は、自治体によって対応していないところもありますので、事前に確認しておきましょう。

そもそも自動車税ってなに?

そもそも自動車税ってなに?

自動車税は地方税の1つで、都道府県に納めます。

車の排気量と用途で金額が決まり、毎年4月1日から翌年3月末までの税金を前払いで納めます。

自動車税という名前から、道路整備などに使われるんでしょう?と思われがちですが、残念ながらそれは間違いです。

自動車税は、集めた都道府県が何に使うかを自由に決めることができます。

もちろんその中には、道路整備もありますが、教育や福祉などのサービスにも使われます。

決して安くない金額なので、ムダなく使ってもらいたいものです。

ちなみに、軽自動車税も地方税ですが、市町村に納めるという違いがあります。

2021年の自動車税が支払えないときの対処法

2020年の自動車税が支払えないときの対処法
自動車税が支払えない場合は、各自治体の税を取り扱う相談窓口に連絡しましょう。

一括払いが原則ですが、相談することで分割払い(延滞金込み)をすることができます。

また病気や怪我、失業や休業で収入が減ったなどのやむを得ない事情があるときは、支払猶予制度の対象となります。

支払猶予制度の対象となると、申請し認められれば、延滞金・担保なしで自動車税の支払いを1年延ばすことができます。

古い車の場合は、自動車税が高額になる場合があるので、手放すという選択もあります。

こちらの記事に詳しく書かれていますので、ぜひご覧ください。

自動車税の金額が最大4500円安くなる!古い車を手放して新車に乗り換えよう

自動車税の支払期限が過ぎるとどうなる?3つのペナルティを解説

自動車税の支払期限が過ぎるとどうなる?3つのペナルティを解説
自動車税の支払期限が過ぎると以下の3つのペナルティが課されます。

  1. 延滞金が発生する
  2. 車検が受けられなくなる
  3. クルマや財産の差し押さえ

それでは1つずつ解説します。

延滞金が発生する

自動車税の支払期限が過ぎると翌日から延滞金が発生します。

  • 支払期限の翌日~1ヶ月以内…年率 2.6%
  • 支払期限から1ヶ月以上経過…年率 8.9%

期限翌日から延滞金が発生するなんて、なかなかシビアですよね。

車検が受けられない

車検を受けるためには2つの条件を満たす必要があります。

  • 自動車税の支払いがすべて済んでいる
  • 自賠責保険料と自動車重量税の支払いを済ませている

なお軽自動車の場合、納付後に領収書代わりにもらえる紙の納税証明書がないと車検が受けられませんので、失くさないように気を付けましょう。

クルマや財産の差し押さえ

自動車税の支払期限が過ぎても、未納だった場合は自動車や財産が差し押さえられる恐れがあります。

差し押さえは、税金の未納者に対する強制措置のため、拒否したり抵抗したりすることはできません。

もちろん差し押さえは、税金の未納者に行う最終手段になります。

しかしながら支払期限を過ぎると、都道府県が未納者の財産を差し押さえる権利が発生することを覚えておきましょう。

なお自動車税の猶予申請をすると、財産の差し押さえ対象から外されます。

まとめ

自動車税の支払期限とその方法(2020年)。滞納した場合のペナルティについても解説
自動車税の支払期限や滞納によるペナルティ、支払できない場合の対処法について解説しました。

忙しくなるとつい後回しにしがちな、自動車税ですが滞納すると車検が受けられなくなったり、車自体を差し押さえられたりしてしまう恐れがあります。

大切な愛車を長く乗り続けるためにも、自動車税は期限内に確実に支払いましょう。

まとめ

  • 2021年の自動車税の支払期限は5月31日(青森県と秋田県は6月30日)
  • 自動車税は地方税の1つで都道府県が徴収する
  • 自動車税の支払いが困難な場合は申請をすると延滞金・担保なしの支払猶予が1年設けられる

自動車税の支払が難しい場合は、各自治体の税務所管に問い合わせて支払期限の延長申請を行いましょう。

また自動車税の納付や支払期限の延長申請は、クレジットカード払いや郵送などを利用すると自宅で完結できます。

新型コロナウイルスの感染リスクを減らすためにも、窓口での申請は控えるようにしましょう。