毎年5月に届く自動車税のお知らせを見ると、思わず「高いな…」とつぶやいてしまいますよね。
毎年お知らせが届いてから、「自動車税をどうやって払おう…」と焦る方も多いのではないでしょうか。
実は日本の自動車税の金額は、世界でもトップクラスの高額でアメリカと比べた場合、なんと13倍も違うのです。
しかしながら、高額だとわかっていながらも、自動車税を前もって調べて用意する人は少ないと思います。
そこで今回は、自動車税の金額や減税制度についてまとめてみました。
自動車税をはじめて支払う方や、毎年お金を工面するのに苦労している方はこの記事を読めば、焦らずに納税できますよ。
ぜひ最後まで読んで、自動車税の支払に備えましょう。
それでは1つずつ解説します。
この記事をよんでわかること
- 排気量別の自動車税の金額
- 2019年10月以降に購入した新車の減税制度
- グリーン化特例の延長期限
- 自動車税を安くするためのポイント
自動車税を確実に支払うためにも、この記事で金額を確認し、前もって準備しておきましょう。
自動車税の金額が最大4500円安くなる!
消費税の増税による、新車の売上低下を防ぐ目的で、2019年10月以降に購入した新車の自動車税が減税されます。
軽自動車を除き、全排気量での減税は自動車税が創設されてからはじめてのことです。
しかしながら、今乗っている車の自動車税はそのまま、軽自動車税は対象外となっていますのでご注意ください。
結局自動車税はいくらになるの?
自動車税が減税となることはわかったものの、変更前と比べてどれくらい少なくなったのでしょうか。
今回は、自家用車の自動車税の金額をまとめてみました。
排気量 | 2019年9月末までに登録された自動車の税額 | 2019年10月以降に登録された自動車の税額 | 差額 |
1リットル以下 | 29,500円 | 25,000円 | ▲4,500円 |
1リットル超~1.5リットル以下 | 34,500円 | 30,500円 | ▲4,000円 |
1.5リットル超~2.0リットル以下 | 39,500円 | 36,000円 | ▲3,500円 |
2.0リットル超~2.5リットル以下 | 45,000円 | 43,500円 | ▲1,500円 |
2.5リットル超~3.0リットル以下 | 51,000円 | 50,000円 | ▲1,000円 |
3.0リットル超~3.5リットル以下 | 58,000円 | 57,000円 | ▲1,000円 |
3.5リットル超~4.0リットル以下 | 66,500円 | 65,500円 | ▲1,000円 |
4.0リットル超~4.5リットル以下 | 76,500円 | 75,500円 | ▲1,000円 |
4.5リットル超~6.0リットル以下 | 88,000円 | 87,000円 | ▲1,000円 |
6.0リットル超 | 110,000円 | 100,000円 | ▲1,000円 |
排気量の小さいコンパクトカーほど、減税額が大きくなっています。
でも最大で年間4500円の減額なので、「あまり変わらないな…」と思われる方もいるでしょう。
しかしながら、毎年減税されるので、たとえば購入した1000cc以下の自動車を8年間使用すると、合計で36,000円の節税になります。
グリーン化特例の延長が決定!初年度の自動車税の金額がさらに安くなる!
グリーン化特例とは、自動車税の軽減制度の1つです。
燃費性がいい環境に配慮した対象車を購入した場合、翌年度の自動車税が最大75%減税されます。
どれくらい減税されるかは、車の燃費性能によって変わります。
出典:「エコカー減税」、「グリーン化特例」が延長! | 大きく変わった、クルマの税。
なお、自分の所有している車が対象かどうかは、車検証で確認できます。
またグリーン化特例の延長期限は、2021年3月末までになりますので新車購入を検討している方はお早めに。
自動車税の金額は13年超で増額になる!
新車でなければ今までの税金と同じ、ならば自分には関係のない話だ…なんて思っていませんか?
現在乗っている車の経過年数によっては、自動車税の金額が増えてしまう恐れがあります。
2015年のグリーン化特例により、新車登録から13年(ディーゼル車は11年)経過した車は最大で15%増税されるのです。
2015年にはまだ増税対象ではなかった車も、もしかすると今年は増税対象になっているかも…
心配な方は、車検証に記載されている初回登録年月日を照らし合わせて確認しましょう。
増税後の自動車税一覧
自分の車が増税対象だった場合は、焦るとともに自動車税がどれくらい高くなるのか気になりますよね。
ここでは、増税後の具体的な金額を表にまとめました。
排気量 | 2019年9月末までに登録された自動車の税額 | 15%増税後の自動車税の金額 | 差額 |
1リットル以下 | 29,500円 | 33,900円 | 4,400円 |
1リットル超~1.5リットル以下 | 34,500円 | 39,600円 | 5,100円 |
1.5リットル超~2.0リットル以下 | 39,500円 | 45,400円 | 5,900円 |
2.0リットル超~2.5リットル以下 | 45,000円 | 51,700円 | 6,700円 |
2.5リットル超~3.0リットル以下 | 51,000円 | 58,600円 | 7,600円 |
3.0リットル超~3.5リットル以下 | 58,000円 | 66,700円 | 8,700円 |
3.5リットル超~4.0リットル以下 | 66,500円 | 76,400円 | 9,900円 |
4.0リットル超~4.5リットル以下 | 76,500円 | 87,900円 | 11,400円 |
4.5リットル超~6.0リットル以下 | 88,000円 | 101,200円 | 13,200円 |
6.0リットル超 | 110,000円 | 127,600円 | 17,600円 |
安くても4400円、6000cc以上だと17,600円も自動車税が増額になります。
増額された自動車税を毎年払い続けるのは大変ですよね。増税前もしくは増税を機に新車の購入を検討してみてはいかがでしょうか。
なお電気自動車や次世代ハイブリッドカーなど、環境に配慮した対象車は13年経過後も、増税されません。
また軽自動車も13年以上経過した車は増税対象となっています。
区分 | 軽自動車の税額 | 15%増税後の自動車税の金額 | 差額 |
乗用車 | 10,800円 | 12,900円 | 2,100円 |
貨物用(軽トラなど) | 5,000円 | 6,000円 | 1,000円 |
軽自動車を持っている方もチェックすることをおすすめします。
自動車税の金額をできるだけ安くする3つのポイント
新車の自動車税が安くなるからといって、今乗っている車をすぐに乗り換えというわけにはいかないですよね。
ここでは、毎年払わなければならない自動車税をできるだけ安くする3つのポイントをご紹介します。
- 自動車税をクレジットカードまたはスマホ決済で支払う
- 初回登録から10年以上経った車は乗り換えを検討
- グリーン化特例期間中に新車に乗り換える
それでは1つずつ解説します。
自動車税をクレジットカードで支払う
新車購入が難しいのであれば、自動車税の支払い方法を変えましょう。
自動車税は、専用サイトを介してクレジットカード払いできます。
クレジットカードで支払うと、自動車税の金額に応じてポイントが貯まるのでお得です。
また、手元に現金がないときも、期限内に支払えます。
自動車税の支払期限や他の支払方法についてはこちらの記事をご覧ください。
初回登録から10年以上経った車は乗り換えを検討
今持っている車は古いけど、まだ乗れるからそのままでいいか…と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
たしかに、新車の自動車税が減税になったからと言って、焦って乗り換える必要はありません。
しかしながら、故障していないからと言っていつまでも古い車に乗っていると、自動車税が増えてしまう恐れがあります。
とくに10年以上乗っている車があるご家庭は要注意!
13年目に突入していないか、こまめに確認し、増税になる前に新車へまたは10年未満の中古車の乗り換えを検討しましょう。
グリーン化特例期間中に新車に乗り換える
新車の初回自動車税が大幅に減税される、グリーン化特例期間が2021年3月31日まで延長されました。
この期間に新車に乗り換えると、新車の初回自動車税が最大75%減税されます。
初回だけとはいえ自動車税が半額以下まで減税されるのは嬉しいですよね。
なお、2021年4月1日以降もグリーン化特例は続きますが、減税対象となるのは電気自動車のみとなります。
まとめ
自動車税の金額や税制度の変更について解説しました。
消費税対策の一環として、2019年10月以降に購入した車の自動車税は毎年減額されます。
また2020年3月末までグリーン化特例が延長されることから、新車を購入した場合、車の車種によっては初年度の自動車税は1万円未満になることも。
新車を購入するのであれば、今がお得です。
まとめ
- 2019年10月以降に購入した車の自動車税は最大4500円毎年減額
- グリーン化特例の延長により翌年の自動車税が75%減額
- 13年経過した車の自動車税は15%増額
- 自動車税を安く抑えたいなら支払方法や乗り換えを検討
一方で、古い車は増額する恐れがあります。
ただでさえ、高額な自動車税が経過年数によってさらに上乗せされると、家計に大きく響きますよね。
そうなる前に、新車もしくは登録年数が10年未満の中古車に乗り換えを検討しましょう。