「縁石にぶつかってしまった」「擦り傷ができてしまった」などドライバーの誰しも一度はこのような経験をしたことがあるのではないでしょうか。
そしてボディへのダメージが小さい場合、走行に影響を及ぼすこともないためついそのまま放置してしまうドライバーもいるかもしれません。
しかしながら、どんなに小さい傷や凹みでも車のボディの塗装は剥がれているため、早めの対処が必要です。
そのまま放置してしまうと様々なリスクが生じます。
この記事では、塗装剥がれの原因とは何か、修理方法や費用相場、放置するリスクを解説します。
車に傷がついてもそのままにしている方は、この記事を読んで早めに対処しましょう。
車の塗装剥がれの原因
車は定期的なメンテナンスをしていても、塗装剥がれが生じてしまいます。
車の塗装剥がれは、見た目も悪くなりますし錆びの原因にもなるためできる限り避けたいところです。
ここからは車の塗装剥がれの原因について見ていきましょう。
紫外線によるダメージ
車は直射日光の紫外線を浴び続けることで、塗装剥がれを引き起こします。
紫外線による車の塗装剥がれのメカニズムは次の通りです。
- 車のボディに直射日光が当たる
- 直射日光の紫外線により車の塗装に使用されている顔料の接合分子が切り離される
- 塗装面に白っぽい輪が広がる
- 塗装面にひび割れが起きる
- 塗装の深部まで紫外線が当たり塗装がパリパリになって剥がれる
そのまま放置してしまうと最終的にボディが錆びてしまうため注意が必要です。
擦り傷・衝突によるダメージ
車は擦り傷や衝突によるダメージが原因で、塗装剥がれを引き起こすことがあります。
縁石にボディをぶつけた、駐車場の壁にドアをぶつけたなど、わずかなダメージでも塗装は剥がれてしまうためです。
擦り傷や衝突による塗装剥がれは、鋭利に凹んだ部分からパリパリと剥がれるます。
そのまま放置してしまうと、雨が剥がれた部分から入り込み錆びの原因となります。
このとき傷やへこみなどダメージの大小関係なく、剥がれは発生するため注意が必要です。
また事故による衝突がなくても、洗車や走行中の飛び石などの小さな傷からも塗装の剥がれが生じます。
化学物質によるダメージ
車は花粉に含まれるペクチンや鳥のフンの有機物など、化学物質が原因で塗装剥がれを引き起こします。
花粉に含まれるペクチンや鳥のフンは、酸性となっており紫外線ダメージと同じく、顔料の結合部分を切り離すためです。
その結果、塗装部分の劣化が早まり剥がれが生じます。
【範囲別】車の塗装剥がれの修理方法
車の塗装剥がれは、剥がれの範囲により修理方法が異なります。
塗装剥がれが一部分│部分補修
車の塗装剥がれが一部分の場合、部分補修によって修理します。
浅い擦り傷であれば、タッチアップペンや塗装スプレー、シールを使い自力でも補修できるでしょう。
ただし、自力で補修すると「思った通りの仕上がりにならない」「道具を揃うのに費用がかかる」などのデメリットも生じます。
また、補修に不備があり、塗装できなかった部分が錆びてしまうリスクもあるでしょう。
塗装修理に自信のない方は、プロにお任せするのがおすすめです。
塗装剥がれが広範囲│全体塗装
塗装剥がれが広範囲にわたる場合は、全体塗装によって修理します。
全体塗装となると、自力での修理は難しいためプロに依頼することになります。
全体塗装すると、新車と同じような見た目に戻すことができるでしょう。
また塗装の劣化部分が修理できるため、より長く乗り続けられるようになります。
ただし、全体塗装には時間と高額な費用がかかります。
乗り換えをした方が安く済むケースもあるため、慎重に検討する必要があるでしょう。
塗装剥がれとへこみがある│板金塗装
衝突や擦り傷などによる塗装剥がれとへこみがある場合は、板金塗装をします。
車のボディの骨格のへこみを元に戻す板金修理をしてから塗装しなければ、凹んで傷のついた部分から塗装が剥がれ、錆びが生じてしまうためです。
板金修理については、以下の記事で詳しく解説していますので、ご覧ください。
車の塗装剥がれの修理費用
車の塗装剥がれの修理費用は、塗装剥がれの範囲や板金修理の有無によって異なります。
また、修理する場所によっても異なるため、塗装剥がれが広範囲に渡る場合は、複数社に相見積をしてから依頼するのがおすすめです。
塗装修理の種類 | 費用相場 |
---|---|
部分塗装 | 3万~5万円 |
全塗装 | 20万円~50万円(車種によっては100万以上) |
板金塗装 | 数十万~100万円 |
相場をみてもわかるように、車の塗装剥がれは早めの対処で費用が大きく異なります。
またこの費用相場はあくまでも目安です。
塗装を依頼する会社や車の状態によって費用は大きく異なるケースもあるため注意が必要です。
車の塗装剥がれを放置するリスク
車の塗装剥がれを放置すると、剥がれた部分に雨水や汚れが入り込んでしまい、塗装剥がれが広範囲に広がります。
また塗装剥がれをそのままにすることで、錆びが発生し最終的には穴が空いてしまうケースも。
そうなると塗装剥がれ以上の高額な修理費用が必要になるため注意が必要です。
塗装剥がれは早めに対処することで修理費用を抑えるだけでなく、ボディの劣化も防ぐことができ、車の寿命を伸ばすことができます。
車の塗装剥がれを防ぐためのメンテナンス
車は擦ったり衝突したりしなくても、経年劣化により塗装が剥がれることがあります。
塗装の劣化を防ぐには、定期的なメンテナンスが有効です。
こまめな洗車
鳥のフンや花粉、雨などによる汚れは早めに洗い流すようにしましょう。
なお、海沿いに住んでいたり海岸近くを走行する機会が多かったりする場合は、塩害にも注意が必要です。
塩分がボディに付着すると錆びの原因になるため、こまめな洗車をします。
車のコーティング
車のコーティングをすると塗装の表面に被膜ができ花粉や紫外線、砂ぼこりなどからボディを守ってくれます。
またコーティングによって車の表面が滑らかになるため、洗車も水洗いのみで落としやすくなる効果も期待できるでしょう。
ただ、コーティングで作られた被膜は時間が経つと剥がれるため、定期的なメンテナンスも必要です。
紫外線や雨から車を守るボディカバーと屋根付きガレージ
屋根のない更地に車を駐車すると、直射日光による紫外線や酸性雨によって塗装の劣化が早まります。
車全体を覆うボディーカバーをかけておくと、大切な愛車を紫外線や酸性雨から守れます。
また戸建ての場合は、屋根付きのガレージを設置するのも効果的です。
紫外線や酸性雨はもちろんのこと、花粉や鳥のフンからも車の塗装を守ることができます。
定期的な車の塗装のメンテナンスをすることで、塗装剥がれを防ぐことができ、愛車の寿命を長くすることができます。
まとめ
塗装剥がれは、ちょっとした運転の誤りによる擦りや衝突の傷が原因で発生することもあれば、経年劣化によって発生することもあります。
そのため、塗装剥がれを完全に抑えることは難しいでしょう。
しかしながら、定期的に車のコーティングをしたり小さな傷や凹みを見つけたら早めに修繕したりするなど、定期的なメンテナンスによって、塗装剥がれを最小限に抑えることが可能です。
まとめ
- 塗装剥がれは早めに対処しないと修繕に高額な費用がかかる
- こまめな洗車が愛車を塗装剥がれから守る
- 塗装剥がれを予防したいなら定期的なコーティングが効果的
塗装剥がれの原因となる傷や凹みは、車の運転に支障を及ぼすことがないためついそのまま放置しがちです。
しかしながら、そのままにしてしまうと錆び付きの原因となり、気づいたときには愛車がボロボロになってしまうこともあり得ます。
福岡県中間市にお住まいで、車の塗装剥がれにお悩みの方はぜひ中間ダイハツにお越し下さい。
中間ダイハツでは、塗装剥がれを防止するコーティングはもちろんのこと、塗装剥がれてしまった場合の修繕にも対応しています。
また30年以上の豊富な実績がある板金職人も在籍していますので、板金塗装にも対応できます。
傷や凹みによる塗装剥がれがあっても元通りに直すことが可能ですので、お気軽にご相談ください。