冬は車のエアコンスイッチを押す必要はなし?効率的な暖房の使い方

寒い冬に車の運転をするときに、車内を暖めようと家庭エアコンと同じ感覚でエアコンボタンをONにする方も少なくないのではないでしょうか。

車のエアコンと家庭用エアコンは仕組みが異なるため、必ずしもエアコンボタンのスイッチは押す必要がありません。

むしろ、押したまま運転を継続すると燃費が無駄になってしまいます。

そこで今回は冬に車のエアコンスイッチを押す必要がない理由や、効率よく暖房を使う方法について解説します。

この記事を読めば、寒い冬でも車のエアコンをより効果的に使えるようになるでしょう。

冬の車の適切なエアコン設定温度についても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

冬は車のエアコン(A/C)スイッチは押さなくてもよい

車のエアコンは仕組み上、冬に車内を暖めたい場合にはエアコン(A/C)スイッチはオフにしたままでもかまいません。

なぜなら、車のエアコンには冷却機能と除湿機能しかないからです。

冬はエアコンスイッチをオフにしたまま、エンジンから発生する熱を利用して車内を暖めることができます。

エアコンスイッチを押さなくても、車に温かい空気が送り込まれる仕組みは次の通りです。

  1. 車が走行することによりエンジンから熱が発生
  2. 熱を冷ますための冷却水に風が送られる
  3. エンジンを冷ますために温められた空気が車内に送られる

このことからわざわざエアコンスイッチを押す必要はありません。

冬に車のエアコンスイッチを押すべきなのは窓が曇るとき

冬にエアコンスイッチをOFFにしたまま走行していると、人から発する湿気により車内の窓が曇ります。

フロントガラスが曇ると、視界が悪くなり運転に支障が出てしまうので大変危険です。

とくにフロントガラスが曇ってきたら、視界確保のためにもできるだけ早くエアコンスイッチをオンにしましょう。

デフロスター(扇形に矢印のマークのスイッチ)をオンにすると、フロントガラスに直接空気が送られ、窓の曇りを解消できます。

また、リヤガラスが曇ってきた場合には、デフォッガーと呼ばれる四角に矢印のマークのスイッチをオンにしましょう。

冬にエアコンスイッチをONにし続けると燃費は悪化するの?

冬にエアコンスイッチをオンにすることでコンプレッサーを動かし、同時に多くのエネルギーを使うため燃費にも影響を与えます。

ただ最近では、エアコンスイッチのオンオフを自動で切り替えてくれるオートエアコンの車も増えています。

オートエアコンであればエアコンスイッチがオンのままでも必要以上にコンプレッサーを回し、燃費を悪化させることもありません。

また、エアコンスイッチを長期間オフのままにしておくと、故障の原因となる場合もあるため、時折オンにすることも大切です。

ご自身の運転している車に合わせて使い分けるとよいでしょう。

冬の車でエアコンを快適に使うポイント

冬の車では、暖房機能はないため基本的にエアコンスイッチを押す必要はありません。

人の熱気により車の窓が曇ったときにエアコンスイッチのON・OFFを切り替えると良いでしょう。

その他、冬の車では次のようにエアコンを使用するとより車内が快適になります。

送風口は下向きにする

暖かい空気は下から上へ流れます。そのためエアコンの送風口は下へ向けておくと、効率よく車内を暖められるのでおすすめです。

また直接身体に暖かい空気が当たるとのぼせの原因となり、頭がぼーっとしたり眠くなったりしてしまうこともあるので注意が必要です。

冬の車のエアコンは頭寒足熱を心がけましょう。

なお冷たい空気は上から下へ流れるため、暑い夏にはエアコンの送風口は上へ向けておき車内をまんべんなく涼しくするとよいでしょう。

車のエアコン温度設定、冬は20℃が最適

冬の車のエアコン温度設定は20℃ほどが最適です。

「意外と低いな」と思われた方も多いのではないでしょうか。

しかし寒い冬であっても日差しによって車内は暖められ、まるで温室のようになっている場合も多く見受けられます。

車内温度が暖かすぎると眠気を誘い、居眠り運転の原因にもなりかねません。

また車内の乾燥を招いたり、頻繁な暖房のオンオフ切り替えは温度変化による体調不良を引き起こしたりすることも考えられます。

外気温が低いとつい高い温度に設定したくなりますが、快適に運転できる20℃ほどを保つのがおすすめです。

まとめ:車のエアコンをかしこく使いこなして冬のドライブを快適に

冬場の車のエアコン利用は、エアコンスイッチの使い分けがポイントです。

車のエアコンスイッチはコンプレッサーをオンにするためのスイッチ。

基本的には冷房や除湿が必要な際にスイッチをオンにすればOKで、暖房を入れたい場合にはオフにしておくとよいでしょう。

エアコンスイッチをオフにすることでコンプレッサーが作動せず、余計なエネルギーを使わないため、燃費の悪化も防げます。

まとめ

  • 冬は車のエアコンスイッチをオフにしていても車内を暖められる
  • 窓が曇ったらエアコンスイッチをオンにして除湿する
  • 車内温度が高くなり過ぎないよう設定温度は20℃にする

なおオートエアコンであればエアコンスイッチがオンのままでも必要以上にコンプレッサーを回し、燃費を悪化させることもないのでおすすめです。

寒くてつい出かけるのが億劫になる冬。エアコンスイッチをうまく使い分け、快適な冬のドライブを楽しんでみてはいかがでしょうか。