車の潮風対策3選!塩害・サビから愛車を守ろう

女性
海まで愛車でドライブ。短時間だし、車はそのままで良いよね?
男性
転勤で海が近いエリアに引っ越してきた。愛車の潮風対策を知りたい

海が近いエリアは景観は素晴らしいものの、気になるのが潮風です。

何の対策もせずに車を放置していると、潮風の塩害やサビに悩まされるかもしれません。

整備士
車の潮風対策は簡単。少し手をかけるだけで、愛車を塩害やサビから守れますよ

愛車を守る対策だけでなく、潮風によるサビの修理にかかる値段もあわせてご紹介していきます。

車の潮風対策3選!こまめなメンテで塩害とサビを防ぐ

車の潮風対策3選!こまめなメンテで塩害とサビを防ぐ
最近の車はサビの発生を抑える、いわゆる防サビ処理がされているため、短時間海にドライブに行ったくらいでは問題がないとは言われています。

しかし海沿いに行ったのならば、そうでない街中をドライブしたときよりも、潮風による塩害を受けたことは確実です。

海辺をドライブしたときはもちろん、普段潮風を感じるエリアに住んでいる人は、こまめなメンテナンスを心がけてください。

具体的な対策としては、次の3つをおすすめします。

対策1:こまめに洗車する

海風の基本的な対処法は、車のボディについた塩分を洗い流すことです。

海にドライブに行った際や、普段から潮風を感じるエリアに住んでいるのであれば、こまめな洗車を心がけてください。

沖縄や離島に住んでいる方などは、海に出かけなくても週1回程度は洗車をするようにしたほうが良いです。

水洗いをするときにはボディだけでなく、下回りやホイール部分も忘れずにキレイにします。

その際に、カーシャンプーやワックスの使用にこだわる必要はありません。

カーシャンプーで洗うような洗車は別途定期的に行い、とにかく大量の水で洗い流す習慣をつけましょう。

とくに砂はザリザリとしているため、ボディに傷をつける原因になるので、こすらずに水だけでしっかり洗い流してください。

対策2:傷やサビは見つけたらすぐに対処

車のボディに傷がつくと、そこからサビが発生することもあります。

既にサビがある場合は、すぐにメンテナンスをすることが大切です。

サビは放置されることで範囲が広がり最終的には車のボディを腐食していき、修理をしても完全に元の状態に戻らなくなることもあります。

対策3:コーティングでボディを守る

潮風で車にサビができてしまうのは、塩分がボディに付着するためです。

あらかじめ車にコーティングをしておくことで塩害によるダメージを防ぐことができます。

通常の洗車では落としずらいような細かな部分ほど、塩分が残りやすくなっているため、しっかりとコーティングすることが大切です。

車の潮風対策にかかる費用は?

車の潮風対策にかかる費用は?

潮風によるサビの修理:2,000円~30,000円

修理方法 費用
自力で修理
  • サビ落とし(500~600円)
  • パーツクリーナー(200~300円)
  • タッチペン(500円)
プロに修理を依頼
  • 小規模なサビ:~10,000円
  • 進行したサビ:30,000円

小さなものであればカー用品店やネット通販で気軽に購入できるグッズを使えば、自力で修理することも可能です。

サビが進行してしまうと自力で修理できないだけでなく、高額な費用が掛かるケースもあるので、早めに直しておきましょう。

車の潮風対策のためのコーティング:5,000円〜

修理方法 費用
自力で修理 コーティング剤(5,000円~10,000円)
プロに修理を依頼
  • ポリマーコーティング:20,000円~
  • ガラス系コーティング:60,000円~

※コーティングの種類によって値段が大きく変わる

車をサビさせないためには、定期的にコーティングを施工すると良いでしょう。

コーティングは自力で行うのか、または使用する溶液によって料金が大きく異なります。

自身の予算はもちろん、コーティングの効果がどれくらいの期間継続されるのかをチェックして、自分に合ったものを選んでください。

車は潮風でサビやすい?その理由を解説

車は潮風でサビやすい?その理由を解説
そもそもなぜ車は潮風を受けるとサビてしまうのでしょうか。

理由として次の3つが考えられます。

理由1:車の鉄部分と潮風が化学反応を起こしサビるため

海辺にある街の様子を見ていると、民家の物置や柱など、鉄の部分がサビているのが分かるはずです。

金属は塩分と水分が付着することで化学反応を起こし、サビが発生します。

車はゴム製のタイヤ部分を除いてほとんどが鉄製ですから、潮風の影響を受けやすく、サビになってしまうといった仕組みです。

近年の車のボディには防錆対策が施されていることも多いですが、長年乗り続けていたり、紫外線によるダメージを受けたりすることにより、塗装がさびやすくなってしまうケースが多いでしょう。

理由2:日本の気候は車がサビやすいため

日本の気候は湿度が高くなっており、とくに梅雨の時期は高温多湿の気候です。

潮風を受けることで車のボディ(鉄)に塩分と湿度による水分が付着しサビが発生しやすくなります。

日本に住んでいるのならば、海近くのエリアに住んでいなくても、サビ対策はしっかりと行う必要がありそうです。

理由3:【寒い地域限定】凍結防止剤がサビを引き起こしやすくするため

冬の寒さが厳しいエリアに住んでいる方は、運転する前に凍結防止剤(融雪材)を散布する機会も多くなりますよね。

この凍結防止剤には、塩化カルシウムや塩化ナトリウムが含まれており、潮風同様に塩分が含まれています。

そのため、冬の寒さが厳しいエリアに住んでいるかつ海沿いに住んでいる方は、凍結防止剤と潮風により車がよりサビやすくなります。

そういった地域に住んでいるのであれば、愛車の手入れは季節を問わず、念入りに行ってください。

まとめ:こまめな洗車とコーティングで愛車をサビから守ろう

こまめな洗車とコーティングで愛車をサビから守ろう

車のボディは鉄製なので、潮風に当たるとどうしてもサビつきやすくなります。

沿岸に住んでいなくても、海沿いを走った時には、ボディに塩がついてしまうので放置せず洗い流すようにしましょう。

またサビを防ぐには、洗車後のコーティングも効果的です。

まとめ

  • 海辺に住んでいる人は、こまめな洗車を心がける
  • 洗車のあとは潮風からボディを守るコーティング剤の使用も忘れずに
  • サビを見つけたら、早めに修理する

少し潮風を感じようかなってドライブした程度だし……と手を抜かず、こまめにメンテナンスを行うことで、いつまでも傷やサビのないピカピカのボディを保ちましょう。