潮風による車への影響とは?効果的な5つの対策を紹介

「転勤で海沿いに住むことになったけど、車がすぐにダメになりそうな気がする」

海沿いに住むことになったり、海の近くの道路を走る機会が増えたりすると、潮風による愛車の影響が気になる方もいるのではないでしょうか。

最近の車は、防さび処理が施されていますが、定期的にメンテナンスをしないと潮風の塩害によって車の寿命が短くなってしまいます。

この記事では、潮風が車に与える影響や塩害を防ぐための対策、プロに塩害防止を依頼する場合の費用相場をご紹介します。

潮風による愛車の寿命が気になる方はぜひご覧ください。

なぜ潮風は車に悪影響を及ぼすのか?その理由を解説

最近の車はサビの発生を抑える、いわゆる防サビ処理がされているため、短時間海にドライブに行ったくらいでは問題がないとは言われています。

しかしながら、海に行く機会が多い人や海沿いに住んでいる人は、定期的なメンテナンスを行わないと車に悪影響を及ぼすため注意が必要です。

ここからは潮風が車にどのような悪影響を与えるのか見てみましょう。

潮風に含まれる塩分が錆びを発生

潮風に乗って運ばれてくる塩分は、車の金属部分に錆びを発生させます。

そのメカニズムは次の通りです。

潮風が車の金属部分を錆びつかせるメカニズム

  1. 潮風とともに塩分が運ばれてくる
  2. 車の塗装や金属部分に塩分が付着
  3. 車に付着したわずかな水分塩分が反応して塩化物を生成
  4. 塩化物が金属を酸化させる
  5. 属の酸化が進行し錆びが発生する

車はゴム製のタイヤを除き、ほとんどが鉄製なので潮風による塩害を受けやすく、錆び発生します。

近年の車のボディには防錆対策が施されているため、少しのドライブや滞在ではそこまで心配することはありません。

しかしながら、長年乗り続けていたり、紫外線によるダメージを受けたりしている場合、錆び付きやすくなるため注意が必要です。

また錆び付きを放置してしまうと、車のボディに穴が空いてしまうこともあります。

潮風以外のダメージ

潮風だけでなく、海から舞い上がる砂や波しぶきも車にダメージを与えます。

砂は塗装に傷をつけ、細かい傷をつくります。

その細かい傷に水分と潮風による塩分が入り込むと錆び付いてしまうためです。

また、潮風による波しぶきは塩分だけでなく、様々な化学物質を含んでおり、塗装を劣化させる原因にもなります。

潮風から愛車を守る!効果的な対策方法

潮風が車にどのような悪影響を及ぼすのかわかったところで、ここからは具体的な対策方法をご紹介します。

こまめな洗車が基本

潮風に対する基本的な対策は、こまめな洗車です。

海から帰ってきた後や、雨が降った後は、できるだけ早く塩分を洗い流すようにしましょう。

水と塩分が結びついて塩化化合物が金属に付着すると、酸化して錆び付きが発生してしまうためです。

洗車の際は、中性の洗剤を使用し、柔らかいスポンジで優しく洗うことが大切です。

ボディだけでなく、下回りやホイール部分も忘れずにキレイにしましょう。

また潮風に乗って砂が車に付着していることもあります。

砂はザリザリとしているため、ボディに傷をつける原因になるので、水でよく洗い流した後にスポンジで洗いましょう。

傷やサビは見つけたらすぐに対処

車のボディに傷がつくと、そこからサビが発生することもあります。

既にサビがある場合は、すぐにメンテナンスをすることが大切です。

サビは放置されることで範囲が広がり最終的には車のボディを腐食していき、修理をしても完全に元の状態に戻らなくなることもあります。

コーティングでボディを守る

潮風による塩害から車を守るため、ボディコーティングをしましょう。

潮風で車が最も錆びつきやすいのは、車の塗装部分だからです。

あらかじめ車にボディコーティングをしておくことで塩害によるダメージを防ぐことができます。

ガラスコーティングやフッ素コーティングなど、様々な種類があります。

コーティングの種類によって、耐久性や光沢などが異なりますので、愛車に合ったコーティングを選びましょう。

海沿いに住んでいる場合はガレージ保管

海沿いに住んでいるのであれば、車をガレージ保管しましょう。

車が常に潮風にさらされるため、錆び付きを完全に防止するのが難しいためです。

ガレージに保管することで、直接的な潮風から車を保護できます。

アンダーコートをする

車の下回りにあるシャーシなどの部品は、錆びつきやすいためアンダーコートをしましょう。

アンダーコートとは、車の下回りにある部品を特殊な塗料でコーティングすることです。

車の下回りの部品が錆び付きやすいのは、雨水や泥の跳ね返りで水分が溜まりやすいためです。

アンダーコートに付着した雨水や泥は乾きにくく、そこに潮風の塩分が付着すると錆が発生してしまいます。

アンダーコートをすることで、潮風の塩分の付着を防ぐことができ、錆びの発生を抑えられます。

車の潮風対策にかかる費用は?

潮風対策にはこまめな洗車やコーティングが有効だということがわかりました。

また、錆びを見つけた時は早めの対処が必要です。

では、車の潮風対策に必要な費用はいくらぐらいになるのでしょうか。

車の潮風対策のためのコーティング:5,000円~

修理方法 費用
自力で修理 コーティング剤(5,000円~10,000円)
プロに修理を依頼
  • ポリマーコーティング:20,000円~
  • ガラス系コーティング:60,000円~

※コーティングの種類によって値段が大きく変わる

車をサビさせないためには、定期的にコーティングを施工すると良いでしょう。

コーティングは自力で行うのか、または使用する溶液によって料金が大きく異なります。

自身の予算はもちろん、コーティングの効果がどれくらいの期間継続されるのかをチェックして、自分に合ったものを選んでください。

潮風によるサビの修理:2,000円~30,000円

修理方法 費用
自力で修理
  • サビ落とし(500~600円)
  • パーツクリーナー(200~300円)
  • タッチペン(500円)
プロに修理を依頼
  • 小規模なサビ:~10,000円
  • 進行したサビ:30,000円

小さなものであればカー用品店やネット通販で気軽に購入できるグッズを使えば、自力で修理することも可能です。

サビが進行してしまうと自力で修理できないだけでなく、高額な費用が掛かるケースもあるので、早めに直しておきましょう。

まとめ:こまめな洗車とコーティングで愛車をサビから守ろう

車のボディは鉄製なので、潮風に当たるとどうしてもサビつきやすくなります。

沿岸に住んでいなくても、海沿いを走った時には、ボディに塩がついてしまうので放置せず洗い流すようにしましょう。

またサビを防ぐには、洗車後のコーティングも効果的です。

まとめ

  • 海辺に住んでいる人は、こまめな洗車を心がける
  • 洗車のあとは潮風からボディを守るコーティング剤の使用も忘れずに
  • サビを見つけたら、早めに修理する

少し潮風を感じようかなってドライブした程度だし……と手を抜かず、こまめにメンテナンスを行うことで、いつまでも傷やサビのないピカピカのボディを保ちましょう。

なお、海沿いでも車の寿命を長く保ちたい方は、プロによるコーティングがおすすめです。

中間ダイハツでは、愛車のコーティングやアンダーコートにも対応しています。

錆び付きによる板金修理や塗装についても対応しますので、潮風による影響が気になる方や錆び付きを修理したい方はぜひお越しください。