自動車点検の種類と重要性~法定点検だけでは不十分な理由~

「自動車の点検は、2年に1回の車検時に実施する点検だけで十分だ」

このように考えているドライバーは多いのではないでしょうか。

しかしながら、車検時に実施される点検は、コストを抑えるため最低限のチェック項目に限られていることがほとんど。

そのため、小さな不具合は見逃されてしまいがちです。

愛車を長くそして安全に走行するには、車検時の点検だけでは不十分かもしれません。

この記事では、自動車点検の種類にはどのようなものがあるのか、法定点検だけでは不十分な理由についても解説します。

なぜ自動車の点検が必要なの?

自動車の定期点検が必要な理由は、愛車を長く、そして安全に運転するためです。

例えば、タイヤの溝が減っていたり、オイル交換を怠ってエンジンオイルが劣化したりといった、普段の運転では気づきにくい小さな不具合をそのまま放置していると、思わぬトラブルにつながる可能性があります。

小さな不具合 トラブル
タイヤの溝がすり減る 雨の日などにスリップしやすくなる
ブレーキパッドの摩耗 ブレーキが効きにくくなり、自動車が制御できなくなる
エンジンオイルの劣化 エンジンの故障、燃費の悪化

自動車の定期点検を受けることで、小さな不具合を早めに発見し、修理することで、愛車の寿命を伸ばすことも可能です。

また定期的に小さな不具合を修理することで、大きな事故に発展するのを防ぎ、高額な修理代を抑えることもできるでしょう。

愛車を長く、メンテナンスのコストを抑えて乗り続けたいのであれば、自動車の定期点検がおすすめです。

自動車点検の種類とは?

自動車の点検には、大きく分けて2つの種類があります。

  • 法定点検
  • 任意点検

ここからは、それぞれの点検について詳しくみてみましょう。

法定点検

法定点検とは、法律で定められている、ドライバーが定期的に行わなければならない自動車の点検のことです。

自家用車の場合、 12ヶ月点検(1年点検)と、24ヶ月点検(2年点検)があります。

24ヶ月点検(2年点検)は車検と同じ時期におこなわれるため、法定点検イコール車検と思われる方もいるかもしれませんが、実は別物です。

車検と法定点検の違い

車検で行われる検査は、車が法律で定められている保安基準に適合しているかどうかを確認するための検査です。

自家用車を勝手に改造していないかをチェックするもので、車の故障や不具合などを見つけるための検査ではありません。

一方、法定検査は、車が公道を安全に走行できるように車に故障や不具合がないかを点検・整備するものです。

車検と24カ月点検は全く別物ですが、タイミングが重なるため、車検時に24カ月点検も実施されます。

ちなみに、車検は期限内に受けないと罰せられますが、24カ月点検は受けなくても罰則はありません。

任意点検

任意点検とは、法定点検よりも細かく、エンジンオイルの交換や冷却水の点検など、より幅広い項目をチェックする点検になります。

法定点検は、あくまでも最低限の点検です。車の状態は、走行距離や運転の仕方によって日々変化します。

そのため法定点検だけでは、エンジンオイルの劣化やタイヤの溝のすり減りなど小さな不具合を見逃してしまう可能性があるため注意が必要です。

任意点検では、こうした小さな不具合を早期に発見し、大きなトラブルに発展するのを防ぐことができます。

法定点検だけでは不十分な理由

法定点検は国の定める基準に基づいた点検で、自動車を公道で安全に走行するための点検・整備です。

しかし、法定点検だけでは愛車を万全の状態に保つことは難しいでしょう。

なぜなら、法定点検はあくまでも「最低限」の点検だからです。

法定点検では、ブレーキやライトなど、安全に関わる主要な部分を中心にチェックしますが、エンジンオイルの状態やタイヤの空気圧など、日々の走行によって変化する部分については、そこまで細かくチェックされないことがあります。

例えば、法定検査ではタイヤの溝の深さはチェックしますが、空気圧はチェックしません。

しかしながら、タイヤの空気圧が低い状態が続くと、燃費が悪化したり、タイヤの寿命が短くなったりするだけでなく、乗り心地も悪くなってしまいます。

空気圧が低いまま運転し続けるとタイヤがバーストし思わぬ事故につながる可能性があるため大変危険です。

任意点検では、こうした法定点検では見つけにくい小さな不具合を早期に発見し、大きなトラブルに発展するのを防ぐことができます。

任意点検でチェックする項目とは?

任意点検では、法定点検ではカバーできない次の点検を行います。

点検項目 内容
エンジンオイル オイルの量と汚れ具合を確認し交換が必要か否かを確認
ブレーキパット ブレーキパッドの厚さや異音、ブレーキフルードの残量を確認
タイヤ タイヤのキズ・ひび割れ・スリップサイン・空気圧を確認
冷却水 リザーバータンクの液量、冷却水の濁りや汚れを確認

上記の点検項目はあくまでも一例です。

他にもバッテリーの状態やシートベルトの張り具合、足回りの異音など、整備工場のプランによってさまざまな項目を点検します。

任意点検を受けるべきタイミング

任意点検を受けるべきタイミングは、明確に決まっているわけではありません。

車の状態や普段の使用頻度によって最適なタイミングが異なるためです。

一般的に次に示すタイミングで任意点検を受けることをおすすめします。

受けるタイミング 受ける理由
新車購入後1年目 新車でも、初期不良や製造上の不具合が見つかることがあります。
走行距離が1万kmに達するごと エンジンオイルやフィルターなどの交換時期の目安となります。
季節の変わり目 気温の変化によって、車の状態が変化することがあります。特に冬場は、バッテリーの消耗が激しくなるため、注意が必要です。
長距離ドライブの前 長距離ドライブの前に点検しておくことで、トラブルを防ぎ、安心してドライブを楽しむことができます。

もちろんこれらのタイミング以外にも、異音がしたり、調子が悪いと感じたりした時は、すぐに点検を受けることをおすすめします。

任意点検を受ける自動車整備工場の選び方

任意点検を受ける整備工場選びは、愛車を長く安全に保つ上でとても重要です。

では、どのようにして信頼できる整備工場を選べば良いのでしょうか?

整備工場を選ぶ際のポイント

  • 資格と経験: 国家資格である自動車整備士の資格を持っているか、経験豊富なスタッフが在籍しているかを確認しましょう。
  • 実績と評判: 多くの実績があり、お客様からの評判が良い整備工場を選びましょう。口コミサイトやインターネットでの評判なども参考にすると良いでしょう。
  • 対応力: 丁寧な説明をしてくれるか、疑問に思ったことを気軽に相談できるか、アフターフォローもしっかりしているかなどを確認しましょう。
  • 価格: 点検費用だけでなく、部品交換時の費用なども比較検討しましょう。ただし、安すぎる場合は、品質に問題がある可能性も考えられます。
  • 立地: 自宅や職場から通いやすい場所にある整備工場を選ぶと便利です。

また、任意点検や車検だけでなく、日頃のちょっとしたトラブルにも対応してくれる工場を選ぶと、何かあった時に安心です。

福岡県中間市にお住まいの方で、任意点検を受ける整備工場をお探しの方は、ぜひ中間ダイハツにお越しください。

中間ダイハツでは、任意点検はもちろんのこと、法定点検や車検も対応しています。

車の不具合や故障についての相談も受けつけますので、お気軽にお越しください!

まとめ

自動車の点検は、車検時と同じタイミングで実施される24カ月点検だけでは不十分です。

法定検査は、車の安全基準を満たしているかどうかを確認するための点検ですが、小さな不具合は見逃されてしまいがちです。

まとめ

  • 自動車の状態は日々変わるため2年に1度の点検では故障や不具合が生じる可能性が高まる
  • 自動車の小さな不具合を早期発見・対応することで高額な修理費を抑えることができる
  • 定期的に任意検査をすることにより自動車の寿命を伸ばせる

愛車を長く安全に運転するには、定期的な任意点検が必要です。

法定点検の間に定期的な任意点検を実施し、愛車をこまめにメンテナンスしていきましょう。

愛車のこまめなメンテナンスをするには、信頼できる最寄りの整備工場に依頼しましょう。

中間ダイハツでは、任意点検はもちろんのこと、法定点検や車検も対応しています。お気軽にご相談ください。