車検切れが発覚した時、多くの方が「どうしよう…」と不安に感じますよね。
「自動車整備工場がすぐ近くだから運転して車を持っていけば大丈夫」と思っていませんか。
車検証が切れた車で公道を走行すると法律違反となり罰金が科されるため注意が必要です。
この記事では、車検が切れてしまったときの対処法や車検切れの車を運転したときのリスク、車検のタイミングを忘れないための対策について解説します。
この記事を読めば、車検のタイミングを忘れずに対応できますよ。
車検切れの車を運転してはいけない理由
「車検って面倒だな…と思っているうちに、いつの間にか車検期間が過ぎてしまった」
このような経験をしてしまった人もいるのではないでしょうか。
車検切れの車が突然壊れることはありませんが、車検切れの車を運転するのは止めましょう。
なぜなら、車検切れの車を運転することで、ドライバーにさまざまなリスクが生じるからです。
ここからは、車検切れの車を運転してはいけない理由を解説します。
法律違反となり罰せられる
車検切れの車を公道で運転すると、道路運送車両法違反により罰則や罰金が課されます。
道路運送車両法第108条では、車検を受けていない車両の運転を禁止しているためです。
車検切れの車を運転すると課される罰則
- 6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金
- 6点の違反点数を加算
- 30日間の免許停止
なお、罰則の対象となるのは、公道を走行した場合のみとなります。
私有地の走行には問題がありません。
しかしながら、車検切れの車を慌てて整備工場へ輸送しようと、公道を走行してしまうとアウトです。
レッカー車を手配して、整備工場へ輸送しましょう。
事故リスクが高まる
車検では、ブレーキやタイヤ、ライトなど、安全に走行するために必要な部分の点検が義務付けられています。
これらの部品は、経年劣化により性能が低下してしまうため注意が必要です。
車検切れの車は、これらの部品の点検が行われていないため、思わぬトラブルや事故につながる可能性が高まります。
車検切れの車で事故をすると保険金が支払われない
車検切れの車を運転し事故を起こしてしまうと、保険金が支払われない可能性があるため、注意が必要です。
すべて自己負担となるため、修理費も高額になるでしょう。
経済的な負担が大きくなるだけでなく、精神的なストレスも抱えることになります。
自賠責保険も切れている場合のリスク
一般的に車検を受けるときに自賠責保険の更新をおこなうため、車検切れの車は自賠責保険も切れている可能性があります。
自賠責保険とは、交通事故の被害者を救済するための保険で、自動車を保有する人、すべてが加入しなければならない強制保険です。
法律で加入が義務付けられているので、自賠責保険が切れたまま車を運転すると次の罰則が科せられます。
- 1年以下の懲役または50万円以下の罰金
- 違反点数6点が加算され、即座に免許停止処分
もし自賠責保険の期限が切れたまま事故を起こしてしまった場合、相手への損害賠償を全額自己負担しなければなりません。
賠償金は被害者の状況により数千万、数億円単位になる場合もあり、経済的な負担が非常に大きくなることが予想されます。
車検切れの対応とともに、自賠責保険の再加入の手続きも忘れずにおこなうようにしましょう。
車検切れに気づいたときの対応
「車検の予約をしようと思っていたのに、気づいたら車検が切れてしまっていた」
このような状況の場合、慌てふためいてしまうと思いますが、まずは冷静になりましょう。
ここであわてて公道を運転してしまうと、法律違反で罰せられて、状況がさらに悪化してしまうためです。
ここからは、車検切れに気づいたときの対応を解説します。
臨時運行許可証の申請
臨時運行許可証とは、車検切れの車を一時的に運転するための許可証です。
ただしあくまでも一時的な措置であり、最寄りの自動車整備工場や自動車検査登録事務所で車検を受けるまでの間、有効となります。
申請方法
臨時運行許可証の申請手続きは、最寄りの地域の運輸支局または自動車検査登録事務所でおこないます。
窓口やホームページから申請書を取得し、必要事項を記入して提出しましょう。
なお、申請書と一緒に以下の書類も必要になります。
- 車検証
- 運転免許証
- 自賠責保険証明書
- 車両の状態がわかる書類(車検整備記録簿など)
- 印鑑
申請してから許可が下りるまでの期間は、通常数日から1週間程度です。
車検切れに気づいたら、早めに申請するようにしましょう。
なお、臨時運行許可証の申請はドライバー自ら申請することもできますが、自動車整備工場に依頼することもできます。
自動車整備工場へ連絡
車検切れに気づいたら、最寄りの信頼できる自動車整備工場へ連絡し、車検の予約をとりましょう。
多くの場合、当日の車検は難しいので、早めに連絡しておくことで、希望日に車検を受けることができます。
なお、車検切れの車であっても車検料金が割高になることはありません。
臨時運行許可証の申請許可が車検日までに間に合わない場合は、レッカー車の手配も必要となります。
自動車整備工場へ予約を取る際に、自宅から自動車整備工場への輸送をどのようにするかを相談しておくと安心です。
車検のタイミングを忘れないための対策
車検は新車購入から3年後、その後は2年に1回行います。
自分の愛車の車検を気にかけながらも、日々の仕事や生活に追われてしまうとつい車検を忘れてしまいがちです。
また車検には予約が必要ですが、車検期限ギリギリだと予約が取りづらくなってしまうことも少なくありません。
余裕を持って車検を受けるには、どのようにすればよいのでしょうか。
ここでは、車検のタイミングを忘れないための対策を3つご紹介します。
車検証へのメモ
車検のタイミングを忘れないよう、車検証に次回の車検満了日を大きく書き込んでおくという方法があります。
車検証は、車に常備しておく必要がある書類なので自然と目にする機会が増え、車検の時期を忘れる心配が少なくなるでしょう。
スマホアプリを活用する
車検のタイミングを忘れないよう、スマホアプリを活用するのもよいでしょう。
車に関する情報を登録できるアプリがたくさんあり、次回の車検満了日を登録しておくと、事前に通知してくれる機能がついているものも多いためです。
車関連のアプリでなくても、カレンダーアプリで次回の車検満了日と通知の設定をしておけば、車検のタイミングを忘れずに対応することができるでしょう。
定期点検やオイル交換時に確認する
定期点検やオイル交換時に次回の車検満了日を確認してもらうのも1つの方法です。
自動車整備工場や自動車販売店では定期的にマイカー点検などのイベントを開催しています。
最寄りの自動車販売店や自動車整備工場でイベントを開催している際に、参加し、次回の車検について相談してみると良いでしょう。
中間ダイハツでは、毎月マイカー感謝デーを開催しています。
マイカー点検はもちろんのこと、オイル交換の時期も無料で確認してもらえるので、中間市にお住まいの方はぜひお越しください。
LINE登録をすると、最新のマイカー感謝デーの情報が受け取れますよ!
まとめ
車検が切れた車で公道を運転すると、道路交通法違反となり、罰金や罰則が科されてしまいます。
さらに運悪く事故を起こしてしまった場合、自賠責保険切れの罰則も受けることになり、被害者への賠償金が全額自己負担となるでしょう。
また、民間の自動車保険の保険金も同じく支払われないため注意が必要です。
まとめ
- 車検切れの車を公道で運転するには許可証の申請が必要
- 車検切れがわかったら早めに整備工場やディーラーに連絡し指示を仰ぐ
車検切れになると、ドライバーにさまざまなリスクが伴うので、車検のタイミングを忘れないようにしなければなりません。
車検のタイミングを忘れないようにする対策はさまざまなですが、最も効果的なのは、定期点検やオイル交換時に自動車整備工場に確認してもらう方法です。
そのためにも、信頼できる自動車整備工場を見つけ、定期的に車のメンテナンスをしてもらいましょう。
中間市にお住まいの方で、馴染みの自動車整備工場が見つからずお悩みの方はぜひ中間ダイハツにお越し下さい!
車の定期点検はもちろんのこと、車検の受付やお知らせも承ります。
オイル交換やタイヤ交換などの定期的なメンテナンスも承りますのでお気軽にお問い合わせください。