車のコーティングはいらない?必要な理由とプロに依頼するときの費用相場を確認

普段使いの車の場合、走行に影響が出るオイル交換やタイヤ交換のメンテナンスは怠らないけれども、コーティングまでは手が回らないという人もいるのではないでしょうか。

中には、車を購入してから廃車にするまで、コーティングをしたことがないという人もいるかもしれません。

コーティングをすると、車の小さな傷やシミを防いだり、洗車がラクになったりと多くのメリットがあります。

この記事では、車のコーティングが必要な理由やプロに依頼するときの費用相場をご紹介します。

この記事を読めば、愛車をツヤのある美しいボディに保つことができ、洗車もラクになるでしょう。

車のコーティングはいらない?必要な4つの理由

車のコーティングは、してもしなくても運転に支障がでません。

そのため、コーティングはいらないとそのままにしている人もいるのではないでしょうか。

結論から言うと、車のコーティングは新車購入後、なるべく早めにするのがおすすめです。

ここでは、車のコーティングが必要な理由を解説します。

理由1:小さな傷を防ぐ

コーティングをすると、走行中に受ける小さな傷を防げます。

車は、走行中に受ける飛び石や砂ぼこり、鉄粉などにより塗装部分に無数の傷が入ってしまうからです。

塗装部分の傷をそのままにしてしまうと、酸性雨や紫外線の影響を受けて、傷の部分に色あせやサビが発生します。

対応しなければ、ボディに穴が開いてしまうこともあるため軽視できません。

理由2:車のつやと輝きを維持する

コーティングをすると新車のようなつやと輝きを維持できます。

コーティングをすることで車の表面に被膜ができ、さまざまな外的要因からボディを守れるからです。

車の塗装は、走行中はもちろんのこと停車中でも紫外線や酸性雨、花粉や砂ぼこりなどで劣化していきます。

何もしなければ車のボディはダメージにより劣化して、色褪せやシミでツヤがなくなっていくでしょう。

理由3:洗車をラクにする

コーティングをすると洗車がラクになります。

コーティングによる被膜のおかげで、車の表面が滑らかになり、付着した汚れやほこりが水洗いのみで落としやすくなるからです。

花粉などのしつこい汚れも落ちやすくなるため、擦り洗いが不要になり定期的な洗車がラクになります。

なお、コーティングから約2ヵ月以降は、洗車機を使用しての洗車も問題ありません。

ただ、ワックスコースを選んでしまうとコーティングの劣化スピードが早まるため、水洗いまたはシャンプーのみのコースを選びましょう。

理由4:車の査定額が上がる

コーティングを定期的におこない、傷や色褪せ対策をしてきた車は、売却時に査定額が上がります。

中古車販売店は、車を買取した後に研磨作業や清掃作業を行いますが、コーティングした車はこれら作業を省略することができるからです。

コーティングにかかった費用よりも査定額の方が高かったというケースもあります。

一方で、小さな傷や色褪せのある車はたとえ走行距離が短くても査定額が予想よりも低くなる可能性があるため注意が必要です。

車のコーティングとワックスの違い

コーティングとワックスはどちらも車の表面に塗布し、酸性雨や紫外線、汚れから塗装を守りますが、成分と耐久性、施工方法が異なります。

成分 耐久性 施工方法
ワックス カルナバロウ(ヤシ成分の天然の蝋)を主成分 低い。雨や時間とともに剥がれる 塗装表面に塗広げる
コーティング 樹脂系・ガラス系 高い。ツヤを長持ちさせる 塗装の上に厚い被膜を定着させて保護

ワックスは施工に専門的知識や道具が不要なため、セルフでできることがメリットです。

費用もコーティングより安いため、手軽に車のボディメンテナンスができます。

ただ耐久性が低くほこりを吸着しやすい性質があるため、定期的に手洗い・ワックスをしないと傷がつくのがデメリットです。

一方、コーティングは塗装部分を強固な被膜で覆うため、一度施工したら長期間車のツヤを維持し、車を傷やシミから保護できるメリットがあります。

水洗いのみで花粉や砂ほこりを落とせるため、洗車もラクになるでしょう。

ただ施工には専門的な知識と道具が必要なため、セルフメンテナンスは難しく、専門業者に依頼しなければならないため、コストがかかります。

車のコーディングの流れ

車のコーティングは正しい手順でおこなわないと、塗装部分の保護やツヤの維持の効果が期待できません。

車の一般的なコーティングの流れは次の通りです。

洗車

スポンジにシャンプーをつけて、泡立ててから擦り洗いしていきます。

また、車の塗装面には空気中の鉄粉が付着しやすいので、鉄粉除去専用の粘土を使用し除去していきましょう。

研磨

洗車後は車をしっかりと拭き上げ、乾かしてからボディを研磨していきます。

コーディング前に細かい傷やシミを除去し、塗装面を滑らかにする必要があるからです。

研磨の工程は、専用の道具やプロの技術が必要なので、専門業者に依頼しましょう。

コーディング剤の塗布

研磨の作業が終わり、拭き上げたらコーディング剤の塗布をするため、車を密閉した屋内に移動させます。

なぜなら、コーディングの途中で雨などの水分やほこりが塗装面に付着するのを防ぐためです。

コーディングにかかる時間は、コーディングの種類や気温、湿度によってかわりますが、12時間~48時間ほどかかります。

また、コーディング剤は、塗布から1ヵ月ほどかけて硬化していくので、洗車機に入れたり、施工後のワックスをしないようご注意ください。

車のコーディングはどこでできる?費用相場も確認

車のコーティングには専門の道具や設備、技術が必要なので、プロにお任せするのがおすすめです。

では、車のコーティングはどこですれば良いのでしょうか。

費用相場とともにご紹介します。

ガソリンスタンド:5,000円~

大規模なガソリンスタンドでは、コーディングのサービスを提供しています。

専門店やディーラーでおこなうコーディングに比べて安いのがメリットです。

もちろん、使用するコーティング剤によって価格は異なります。

ただ、ガソリンスタンドでは主にポリマーコーティングを取り扱っているため、専門店やディーラーよりも安く提供できるのです。

しかしながら、コーディングを専門にしていないため、スタッフのスキルや設備によって、仕上がりにバラつきが出るというデメリットもあります。

ディーラー:50,000円~

ディーラーでは、新車購入時にオプションメニューとしてコーティングサービスを提供しています。

コーティングは傷や汚れのない状態でするのがよいとされています。

納車前にコーティングができるのはディーラーだけなのが最大のメリットです。

しかしながら、ディーラーのなかには自社でコーティングを行わず、外注することも多々あります。

そのため、値段に見合った仕上がりにならない可能性もあるため注意が必要です。

ディーラーに依頼する際には、ここで施工を依頼しても問題ないか、ドライバーが見極める必要があるでしょう。

コーティング専門店:100,000円~

車のコーティングを専門に行っているお店もあります。

コーティングの専門店では、耐久性の高いガラスコーティングやセラミックコーティングを主に行っています。

コーティング剤も高品質のものを使用し、施工もコーティングを専門とするスタッフがおこなうため、安心して任せられるでしょう。

そのため、専門店でコーティングすると、持続性が3~7年と高くなります。

ただ価格が10万円以上~と高額なので、依頼するか否かためらってしまう人も少なくありません。

カー用品店:10,000円~

全国チェーンの大手カー用品店でも、車のコーティングサービスを提供しています。

カー用品店では、時期によって特別価格でコーティングを施工してくれることもあり、さらにアフターサービスも充実しているのがメリットです。

ただ、カー用品店は自動車設備のスキルが高いスタッフが比較的多いものの、コーティングを専門にしているスタッフがいないため、仕上がりにバラつきが出る可能性があります。

まとめ

車のメンテナンスと聞くと、不具合が生じると運転に支障が出てしまうオイル交換やタイヤ交換などをイメージする人が多いのではないでしょうか。

しかし、車の外観を綺麗に保つコーティングも大事なメンテナンスの1つです。

コーティングをすると、洗車がラクになったり、小さな傷を予防できたりするメリットがあります。

さらに、車の外観を綺麗に保つと、手放すときの査定額もアップします。

なお、コーティングは、自分でもできますが不慣れだと大変です。プロに任せて自動車を綺麗にコーティングしてもらいましょう。