車のハンドルが重いのは故障!?重さの感じ方によって違う原因と修理費用をチェック

車を運転中にハンドルが重いと感じるのは、タイヤの空気圧が足りないのかもしれません。

運転に支障がないため、そのまま走行してしまいがちですが、事故のリスクが高いため危険です。

この記事では、車のハンドルが重くなる原因や修理費用、走行中に急に重くなったときの対処法についてご紹介します。

車のハンドルが重いのは故障?重さによって原因が変わる

ハンドルの重さによって、どこが故障しているのかおおよその原因が分かります。

ハンドルがとても重く感じたときには、車のパワーステアリングの故障が疑われ、修理をするにあたってまとまったお金がかかるかもしれません。

ハンドルがやや重く感じる

車のハンドルが「ちょっと重いな」と感じるとき、いちばん多い原因のひとつがタイヤの空気圧が下がっていることです。

タイヤの空気が足りなくなると、ゴムがへこんで地面と触れる面が広くなります。

すると、タイヤと路面の摩擦が大きくなるため、同じ力でハンドルを回しても重たく感じやすくなるのです。

空気圧は、特に問題がなくても時間がたつと自然に少しずつ減っていきます。

また、釘が刺さってパンクしていると一気に空気が抜けて、ハンドルが重いだけでなく、走行中に「車が片側に引っ張られる」ような違和感が出ることもあります。

こうしたときは、適正な空気圧まで補充するだけでハンドルが軽くなることがほとんどです。

安全のためにも、月に1回程度は空気圧をチェックする習慣をつけておきましょう。

適正な空気圧は、運転席ドアの内側やその近くのステッカーに表示されていますので、給油のついでなどに確認してみてください。

ハンドルがとても重く感じる

ハンドルが「すごく重い!」と感じるときは、パワーステアリング(通称:パワステ)の不具合が起きている可能性が高いです。

パワステはハンドル操作を軽くしてくれる装置で、「油圧式」と「電動式」の2種類があります。

油圧式パワステの場合は、パワステオイルが減っていたり、オイルを送るポンプが壊れていたり、それを動かすベルトが劣化していることが原因になります。

一方、電動式パワステでは、モーターの故障や、アシストを制御するコンピューターやセンサーのトラブルによって、ハンドルが重たくなってしまいます。

特に、駐車するときや低速で走っているときにハンドルが重い、「ウィーン」「ギギギ」といった異音がするといった症状がある場合は注意が必要です。

そのまま走り続けると事故につながる危険もあるため、早めに整備工場で点検・修理を受けるようにしましょう。

安全運転のためにも、異常を感じたらすぐに対処することが大切です。

車のハンドルが重い!修理費用はいくらかかる?

車のハンドルが重いときの修理費用は、ハンドルの重さによって変わります。

車のハンドルがやや重い│0~40,000円

タイヤの空気圧をチェックするだけならば、場所によっては無料または数百円程度で対応してくれる整備工場もあります。

しかし、タイヤの劣化が原因などで全てのタイヤを取り替える必要が生じた際には、大体40,000円程度が目安になるでしょう。

他のタイヤは劣化しておらず、パンクといった原因から一本の取替えで解決することもあります。

そういったケースでは、10,000円前後で修理が可能になることもあるでしょう。

車のハンドルがとても重い│100,000円~

車のハンドルが異常に重いのであれば、パワステ(パワーステアリング)の故障が考えられます。

パワステには油圧式と電動式の2タイプがあり、それぞれ原因と修理費用も若干異なるようです。

パワステの種類 疑われる故障原因 修理相場
油圧式
  • パワーステアリングポンプの故障
  • オイル漏れ
0~40,000円
電動式
  • パワーステアリングモーターの故障
  • パワーステアリングコントロールユニットの故障
  • 配線周りの不具合
100,000円~

油圧式の場合、故障の程度によって修理方法は変わりますが、ポンプの交換をしたとしても80,000円程度の費用で収まるでしょう。

一方、電動式の場合は様々な原因が考えられ、油圧式よりも修理費用が高額になるケースが多く、100,000円以上かかることも珍しくありません。

【緊急事態】走行中に車のハンドルが重くなったときの対処法

走行中に突然ハンドルが重くなってしまうケースもあります。

このような場合、そのまま走行を続けると大きな事故につながる可能性があるため大変危険です。

慌てずに以下の対処法を実践してください。

対処法1:安全なところに車を停車させる

明らかに車のハンドルが重くなったのであれば、そのままドライブを続けるのは危険です。

まずはハザードをつけて、安全な場所に停車をしてください。

停車した場所によっては後方車両にもわかりやすいように、発煙筒などを使用して、あなたが停車していることを周囲に知らせましょう。

停車したあとは自身が加入している自動車保険のロードサービスに電話をかけ、指示を受けてください。

焦らずゆっくり、安全を確保してから電話をするのがポイントです。

対処法2:ディーラーや整備工場に電話

ドライブ中に何となくハンドルの重さに違和感があるなと思った場合は、こちらも車を停車して、ディーラーや整備工場または車用品店に相談をしてみましょう。

車の状態に合わせて適切な判断をしてくれるはずです。

相談をしたあとは、実際に最寄りの修理できる場所に行き、点検してもらうことをおすすめします。

ほんの少し違和感を覚えた程度であっても、大きな事故につながるケースもありますから、できるだけ早くチェックを受けてください。

対処法3:修理

あきらかに以前よりも車のハンドルが重いと感じたときには、ディーラーや整備工場に持ち込みましょう。

遠い場合は車用品店やガソリンスタンドでも構いません。

とくにハンドルの重さだけでなく異音が聞こえてくるときには、より深刻なトラブルが起こる前兆かもしれません。

とりあえず今は動いているから大丈夫だと判断するのではなく、できるだけ早くディーラーや整備工場に持って行き、状態を見てもらいましょう。

長距離の運転は危険になることも多いため、まずは最寄りで修理を受けられそうな場所に問合せの電話をして、対応してもらえるのかを確認してください。

まとめ

車のハンドルが重くなったときの対処法は、タイヤの空気圧低下のような安価なメンテナンスで済むものから、パワーステアリングの交換といった高額なメンテナンスまでさまざまです。

いずれの場合も放置しておくと大きな事故につながる恐れがあるので、早めに対処しましょう。

まとめ

  • 車のハンドルがやや重く感じるのはタイヤの空気圧低下が疑わしい
  • 車のハンドルがとても重く感じるのはパワステの故障が原因
  • 走行中に車のハンドルが重くなったときには、そのままにせず適切な対処が必要

車のハンドルが重くなっても、走行できるとついそのまま運転を続けてしまいがちです。

少しでも違和感を覚えたときには、早めにプロにチェックしてもらうことをおすすめします。

福岡県中間市にお住まいの方で、ハンドル操作に違和感を感じたらすぐに中間ダイハツにお越しください。

タイヤの空気圧点検はもちろんのこと、パワステの異常についても確認させていただきます。

車を点検することで別のトラブルを未然に防ぐこともできますので、お気軽に点検やご相談ください。