ダイハツの軽自動車を長く運転するためにも、定期的なメンテナンスは欠かせません。
とくに気を付けたいのは、3~6か月に1回のエンジンオイル交換です。
エンジンオイル交換を怠っても、自動車はすぐに故障しないため、つい忘れがちなメンテナンスですが、そのままにしておくとさまざまなトラブルのリスクが高まります。
この記事では、ダイハツ軽自動車のオイル交換をしないとどうなるのか、エンジンオイルの役割や適切な交換頻度を解説します。
ダイハツ軽自動車のオイル交換しないと車はどうなる?
ダイハツ軽自動車を含め、自動車は定期的にオイル交換をしないと、エンジン周りのトラブルに見舞われるリスクが高まります。
具体的なトラブルの内容は次の通りです。
- 燃費が低下する
- エンジンから異音が発生する
- エンジンの焼き付きが発生
- 車の寿命が縮まる
それでは1つずつ確認しましょう。
燃費が低下する
自動車のオイル交換を怠ると燃費が低下します。
オイルを交換をしないと、エンジン内部に「スラッジ」と呼ばれる燃料の燃えたゴミが溜まり続けるからです。
スラッジが溜まったエンジンオイルを使い続けると、エンジン内部が汚れ、回転部分や稼働部の摩擦力が増します。
その結果、自動車を動かすのに必要なパワーが大きくなってしまうため、燃費が低下してしまうのです。
また汚れたオイルのまま自動車を走行すればするほど、摩擦力が増すためエンジン内部の劣化も早くなります。
エンジンから異音が発生する
自動車のオイル交換を怠るとエンジンから異音が発生します。
オイルの劣化が進むと、オイルの潤滑作用が低下して摩擦や衝撃を緩和できなくなるからです。
通常、オイルは厚い油膜を作り、外部や摩擦の衝撃を和らげ、ベストな状態を保っています。
しかしオイルが劣化したり汚れたりしてしまうと、薄い油膜しかできなくなります。
その結果、エンジン内部のパーツ同士の摩擦音や振動がオイルで吸収できなくなり、異音が発生してしまうのです。
またパーツ同士の摩擦音や振動が負担になり、エンジン内部の環境も悪化してしまいます。
エンジンの焼き付きが発生
自動車のオイル交換を怠ると、エンジンに焼き付きが発生するリスクが高まります。
汚れたり劣化したりしたオイルで走行し続けると、エンジンの回転部分や稼働部の金属パーツの摩擦力が大きくなり熱が発生するからです。
その結果、エンジン内部の金属パーツが熱によって溶けて接合してしまう「焼き付き」が発生してしまいます。
エンジンの焼き付きが発生してしまうと、焦げたような異臭がしたり異音が発生したりします。
さらに焼き付きが進むとエンジンが突然停止してしまうこともあるため大変危険です。
最終的にはエンジン内部をまるごと交換することになり、高額な費用が発生する恐れもあります。
車の寿命が縮まる
自動車のオイル交換を怠ると、車の寿命が縮まります。
劣化したエンジンオイルで車を走行し続けると、エンジンの劣化が早まり最終的に故障してしまうからです。
自動車を人にたとえると、エンジンは心臓部に当たります。
エンジンの故障は、車の寿命が尽きるといっても過言ではありません。
エンジンをまるごと交換すれば、再度車を走行できますが、エンジン交換は高額です。
多くの人は、今の車を手放し新しい車へ乗り換えるでしょう。
自動車のエンジンオイルが持つ5つの作用
自動車の定期的なオイル交換の重要性がわかったところで、ここからは自動車のエンジンオイルが持つ5つの作用をご紹介します。
- 潤滑作用
- 密封作用
- 冷却作用
- 清浄作用
- 防錆作用
エンジンオイルを交換しないと、これら5つの作用が低下しエンジン本来の性能が発揮できなくなります。
エンジン内部の金属パーツを保護する潤滑作用
エンジンオイルには、エンジン内部の金属パーツの摩擦を緩和する潤滑作用があります。
エンジン内部には、「クランクシャフト」や「ピストン」「カムシャフト」などの金属パーツがあり、エンジン稼働時には1分間に数百~数千回も高速回転します。
エンジンオイルがないと、回転時に金属パーツ同士が摩耗し、すぐに焼き付けを起こしてしまうでしょう。
エンジンオイルがこれらの部品に厚い油膜を作り、部品の回転をなめらかにすることで、金属同士の摩擦を和らげます。
エンジン内部の部品の隙間を埋める密封作用
エンジンオイルには、エンジン内の部品と部品の隙間を油膜で埋め、燃焼ガスの漏れを塞ぐ密封作用があります。
エンジンオイルがないとエンジン内の部品の隙間から燃焼ガスが漏れてしまい、エンジン内の圧力が減りパワーを失ってしまうでしょう。
エンジンオイルの密封作用により燃焼ガスの漏れを防ぐことで、エンジンの性能を最大源に引き出すことができます。
エンジンを冷ます冷却作用
エンジンオイルには、オーバーヒートを防ぐ冷却作用があります。
稼働中のエンジンは燃焼や摩耗時に発生する熱の影響で高温になります。
高温のまま走行し続けるとオーバーヒートしてしまい、エンジンが停止してしまうでしょう。
エンジンオイルが内部を循環することで、エンジン稼働時の熱を吸収し、オーバーヒートを抑制させます。
なお、熱を吸収して高温になったエンジンオイルは、「オイルパン」と呼ばれる桶に運ばれて冷却され、その後再度エンジン内を循環します。
エンジン内部にゴミが溜まらないようにする清浄作用
エンジンオイルには、エンジン稼働時に発生するゴミを回収する清浄作用があります。
エンジンを稼働するには、ガソリンを燃焼する必要がありますが、このときに「スラッジ」と呼ばれる燃料ゴミが発生します。
またエンジン稼働時の部品の摩耗により金属の粉が発生することもあるでしょう。
スラッジや金属の粉がエンジン内部に溜まると、汚れて回転数が弱まったり摩擦が大きくなったりするため、エンジン本来の性能が発揮できなくなる恐れがあります。
エンジンオイルがエンジン内部を循環するとき、スラッジや金属の粉を回収するため、エンジンをきれいに保つことができます。
エンジン内部の錆び付きを防ぐ防錆作用
エンジンオイルには、エンジン内部を錆びから守る防錆作用があります。
エンジンの爆発・燃焼で水分が蒸発しきれないとエンジン内部に結露が発生し、錆びつく恐れがあるためです。
エンジンオイルの油膜がエンジン内部をコーティングすることで、エンジン内部の錆び付きを抑えられます。
ダイハツが推奨しているエンジンオイル
オイル交換をすると言われても、どのエンジンオイルを選べばよいのか迷ってしまう方も多いでしょう。
ダイハツが推奨しているのが、純正の『アミックス』エンジンオイルです。
ダイハツの新車にも使用されているオイルで、ダイハツ車の性能を100%発揮できるように専用開発された唯一のオイルになっています。
値段は4リットルでおおよそ3,000~3,500円程度、40リットルのペール缶で12,000円程度です。
ダイハツ車だからといって、エンジンオイルを必ずしもアミックスにしなければならないことはありません。
ただ新車のころと変わらない走りを長くキープしたいのであれば、アミックスのオイルをオイル交換時の選択肢の1つとして覚えておくとよいでしょう。
ダイハツ軽自動車のオイル交換の頻度・目安
ダイハツの軽自動車を含め、自動車のオイル交換時期は、走行距離または前回交換してからの経過日数で決まっています。
走行距離だと3,000キロメートル~5,000キロメートルが目安です。
前回の交換から3,000キロメートル以上走行していたら、オイル交換を検討しましょう。
ただ自動車のオイルは走行しなくても酸化で劣化していきます。
走行距離が3,000キロメートル満たない場合でも、前回のオイル交換から3ヶ月~6ヶ月経過していたら、オイル交換を検討しましょう。
ダイハツ軽自動車のオイル交換ができる場所・費用相場
オイル交換をする代表的な場所としてあげられるのが「ディーラー」「ガソリンスタンド」「カーショップ」の3つになります。
それぞれ工賃が異なり、メリットもさまざまです。
オイル交換する場所 | 相場費用(工賃+オイル代) |
---|---|
ディーラー | 3,000円~10,000円 |
ガソリンスタンド | 2,000円~6,000円程度 |
カーショップ | 1,000円~5,000円 |
ダイハツのディーラーでオイル交換
まず「ディーラー」でオイル交換をするメリットは、何といってもダイハツの自動車を熟知した、プロの整備士にお任せできる点です。
オイル交換のほかにもその場で簡単な点検やメンテナンスを受けることもできるので、愛車を長く乗りたい方におすすめします。
ダイハツのディーラーであれば、先ほご紹介した純正エンジンオイル『アミックス』も確実に手に入ります。
安心感は高いものの、ほかと比べると少々工賃が高いことと、エンジンオイルそのものの割引率が低いといったデメリットがあります。
ガソリンスタンドでオイル交換
「ガソリンスタンド」は、給油のついでに気軽に交換できるメリットがあります。
ディーラーよりも工賃相場も安く、気づいたときに即交換できるのもうれしいポイントです。
ただしガソリンスタンドによっては受け付けていなかったり、エンジンオイルのラインナップが少なかったりすることもあるでしょう。
カーショップでオイル交換
「カーショップ」は、工賃はもちろんのことエンジンオイル自体もリーズナブルな価格で手に入ります。
また、会員になることで割引になったり、ときには工賃が無料になったりすることもあるので、できるだけ費用を抑えたい方におすすめです。
その一方で休日は混み合っていてなかなか順番が回ってこなかったり、当日の作業を断られてしまったりといったデメリットもあります。
まとめ
ダイハツの軽自動車含め、自動車のエンジンオイル交換は定期的に交換しないと、車の心臓部分であるエンジンの劣化を早めてしまいます。
エンジンオイル交換をしなくてもすぐに車が止まったり、故障したりすることはないため、つい交換を忘れがちです。
しかしながら、時間とともにエンジンの調子が悪くなり、最終的に壊れてしまうので、早めの交換を心がけましょう。
まとめ
- エンジンオイル交換目安は走行距離3,000~5,000キロ毎または6か月毎
- エンジンオイル交換を怠ると車の寿命が短くなる
- エンジンオイル交換は場所によって工賃・オイル料金が異なる
中間ダイハツでは、エンジンオイル交換にも対応しています。
ダイハツ車以外のオイル交換にも対応しておりますので、中間市にお住まいの方で、エンジンオイル交換を検討しているかたはお気軽にご相談ください。