あなたも経験がありませんか?セルフ給油で軽油を入れてしまい、エンジンがうまく動かず青ざめたあの瞬間。
故意ではないもののガソリンの入れ間違えは、重大な故障につながるため修理代も高額になりがちです。
この記事では、うっかりミスでも高額修理が必要になりがちな誤給油トラブルを、最新の保険対応とともにわかりやすく解説します。
結論から言うと、条件を満たせば車両保険でカバーできることがあります。
具体的な条件や等級影響、すぐできる予防策もまとめましたので、ぜひご確認ください。
ガソリンの入れ間違いは車両保険の補償対象になる?
ガソリンを入れ間違えた場合、その修理費用が車両保険で補償されるかどうかは契約している保険会社の契約内容によって異なります。
保証範囲の広い「一般タイプ」の車両保険に加入していれば、偶然の事故として保険が適用される可能性があります。
しかし、のちほど説明しますが、多くの自動車保険では誤給油の補償はケースバイケースもしくは対応していないので注意が必要です。
必ず自身が加入している保険会社へ確認しましょう。
また車両保険が使えたとしても、等級が1ダウンすることが一般的なので、長期的な保険料への影響も考慮して検討することをおすすめします。
加入している車両保険は?ガソリンの入れ間違えが補償対象かどうかチェック
加入している車両保険に、ガソリンの入れ間違いは補償されるのでしょうか?ここからは、加入数の多い自動車保険会社を5つピックアップ。
それぞれの保険会社でガソリンの入れ間違えが保証されるかをまとめました。契約している保険のプランにもよりますが、ぜひ参考にしてください。
保険会社 | 保険名称 | お問い合わせ先 |
ソニー損保 | 自動車保険のソニー損保 |
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イーデザイン損害保険 | 自動車保険&e(アンディ) |
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セゾン自動車火災保険 | おとなの自動車保険 |
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三井住友海上火災保険 | GKクルマの保険 |
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アクサ損害保険株式会社 | アクサダイレクト自動車保険 |
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ソニー損害保険
ソニー損害が提供している自動車保険は、フルカバータイプである「一般型」で補償できる可能性があります。
ただし、事故担当者がご状況を確認してからの判断になるので誤給油をしてしまったら、保険窓口に問い合わせるよう促されました。
保険名称『ソニー損保の自動車保険』
イーデザイン損害保険
イーデザイン損害保険が提供している自動車保険アンディでは、ガソリンの誤給油は事故ではなく、故障扱いになるので、車両保険の補償対象外とのことです。
保険名称『自動車保険&e(アンディ)』
セゾン自動車火災保険
セゾンが提供しているおとなの自動車保険は、車両保険の補償内容を自分で選択できる保険です。
しかし、ガソリンの誤給油による故障は補償対象外となります。
保険名称『おとなの自動車保険』
三井住友海上火災保険
ケースによって適応になるのか異なります。誤給油をしてしまった際には保険窓口に問い合わせるよう促されました。
保険名称『GKクルマの保険』
アクサ損害保険株式会社
アクサダイレクトの自動車保険は、一般車両保険に加入していた場合、ドライバーによるガソリンの誤給油による故障は補償対象になります。
保険名称『アクサダイレクトの自動車保険』
ガソリンの入れ間違えに気づいたときの対処法
ガソリンや軽油を入れ間違えたと気付いたとき、最も大切なのはエンジンを絶対にかけないことです。
エンジンを始動すると間違った燃料が燃料系統からエンジン内部に送られ、正常な燃焼ができずエンジンが停止したり重大な故障が発生します。
既に走行している場合はただちに安全な場所へ停車し、エンジンをストップしましょう。
走行前や給油直後であればセルフスタンドやその場のスタッフに相談し、燃料を抜いてもらうよう依頼してください。
自分で燃料を抜くのは危険なため専門業者や整備工場へ依頼するのが安心です。
もし走行してしまった場合は燃料が配管やエンジン内部に行き渡り、洗浄や部品交換が必要になることがあります。
その際はJAFや保険ロードサービスを呼び、整備工場へ運んで適切な処置を受けます。
レンタカーの場合は必ず会社へ連絡して指示を仰ぎ、勝手に対応しないよう注意しましょう。
ガソリンの入れ間違いは会社の車や代車に多い
セルフのスタンドだとしても、ガソリンを入れ間違えることはあるのか?と思う方もいるかもしれません。
ガソリンの入れ間違いはマイカーではなく会社の車や代車といった普段乗り慣れていない車で多く起こっているようです。
マイカーと同じ種類のガソリンだろうと思い込んでしまったり、軽自動車には軽油だと勘違いしてしまったりと、些細なミスから発生しています。
ガソリンスタンドでの油種間違えを防ぐため、ノズルの色は法令によって定められているので覚えておきましょう。
- レギュラー:赤
- ハイオク:黄
- 軽油:緑
マイカーではない車の給油をする際には、いつも以上に気をつける必要がありそうです。
ガソリンを入れ間違いしたときにかかる修理費用はいくら?
実際にガソリンを入れ間違えてしまい、そのまま走行することで、主にエンジン回りが故障することが考えられるでしょう。
ガソリンを入れ間違えによる修理費用の目安は、下記を参考にしてください。
ガソリンの入れ間違いをしたときの車の状況 | 修理費用 |
エンジン起動なし | 10万円程度 |
エンジン起動あり | 20~30万円程度 |
エンジン起動なし
その場でガソリンの入れ間違えに気付き、エンジンを起動する前であれば、タンク内洗浄のみで済みます。
ガソリンスタンドで気付いたのならば、すぐにスタッフに声をかけてください。
修理費は10万円以内に収まるケースがほとんどです。
エンジン起動あり
ガソリンを入れ間違えたことに気付かず、そのままエンジンをかけてしまったとします。
するとノッキング(異常燃焼によって、スムーズなドライブができなくなること・異音と揺れが生じる)が起こり、エンジンまわりに大きなダメージを与えてしまうでしょう。
修理内容も多岐にわたります。
- センサーやプラグの交換
- 燃料系のライン洗浄
- シリンダーヘッドのオーバーホール(部品を一つ一つ外して洗浄すること)
これらの修理費を合わせると、修理費は20~30万円程度と高額になります。
誤給油を防ぐ方法
誤給油の多くは、社用車やレンタカーなど普段と異なる自動車を運転したときに発生しやすい傾向があります。
誤給油を防ぐため、給油前に必ず給油口のキャップや車検証、メーター付近に記載された燃料の種類を確認し、しっかりと覚えておきましょう。
セルフ式ガソリンスタンドでは、ノズルの色によって燃料の種類が区別されているので、意識して作業することが重要です。
軽自動車だから軽油という誤った先入観や、レンタカーや家族・友人の車を使う際の思い込みによるミスも多いため、注意しましょう。
心配であれば給油口や車内に燃料種のステッカーを貼る対策グッズも有効です。
万が一の時に備え、落ち着いて再確認する習慣を持つことが最大のトラブル予防になります。
まとめ
ガソリンの入れ間違えの保証は、加入している車両保険の対象になれば良いのですが、そうでない場合はうっかりミスでは済まされない修理費が発生します。
給油方法は自動車学校で学ぶかもしれませんが、実際の給油方法を自動車学校で実習することはありません。
そのため、免許取り立ての初心者の方が初めて自家用車を運転する場合は、運転に慣れた人が同乗し、ガソリンスタンドでの給油方法を教えてあげましょう。
また、運転に慣れた方もガソリンを給油する際には慎重に行うようにします。
もし、セルフのガソリンスタンドで入れ間違えをしてしまったのならば、スタッフに報告をすればすぐに抜くなど適切な対処してくれるので、慌てずに行動しましょう。
中間市にお住まいで給油時に誤って軽油を入れてしまったら、ガソリンスタンドまたは中間ダイハツに速やかにご連絡ください。
洗浄から修理まで一貫して対応いたします。