新生活が始まる4月は、人の移動が多くなるとともに、道路を走行する車の量も多くなります。
卒業から入社までの期間、春休みの期間に自動車免許を取得しに行く学生も多いのではないでしょうか。
自動車免許取り立ての初心者の方に気を付けて欲しいのが、ガソリンの入れ間違えです。
近年では、セルフのガソリンスタンドが増えているため、給油するときに間違えてしまうケースが増加しています。
故意ではないもののガソリンの入れ間違えは、重大な故障につながるため修理代も高額になりがちです。
高額な修理代は、車両保険で補償されるのでしょうか。
そこで今回は、ガソリンの入れ間違えが車両保険の補償対象になるのかを解説します。
ガソリンの入れ間違えをしてしまった場合の修理費用の相場もまとめましたので、免許取り立ての初心者の方は運転する前にぜひチェックしてみてください。
ガソリンの入れ間違いは車両保険の補償対象になる?
ガソリンの入れ間違えは、車両保険の補償対象になるケースとならないケースがあります。
ガソリンを入れ間違えてしまい、エンジンをかけてしまうとエンジン周りにトラブルが生じて修理が必要になります。
このような修理に対して、車両保険が適用されるケースもありますが一定の条件があるため注意が必要です。
次章で、ガソリンの入れ間違えによる修理が車両保険の対象となる条件を詳しく見ていきましょう。
ガソリンの入れ間違いが車両保険の対象となる条件
車両保険は保険会社によってさまざまなコースが用意されていますが、大別すると2つのタイプがあります。
- フルカバータイプ
- 一部分だけ保証されるタイプ
フルカバータイプはその名の通り、車に関する故障や修理周りがすべて補償対象となるタイプです。
フルカバータイプの車両保険に加入している場合、ガソリンの入れ間違えは補償対象になるでしょう。
しかしながら、フルカバータイプの車両保険は、高額になることが多く家計の負担は大きくなります。
一方で一部分だけ保証されるタイプの場合は、安価で加入できますが、故障内容によっては、補償対象外となることがあるため注意が必要です。
このタイプの車両保険だと、ガソリンの入れ間違えによる故障は、残念ながら補償対象外である可能性が高いでしょう。
加入している保険会社によって補償の範囲は異なるため、わからないときは保険会社に直接問い合わせてみましょう。
加入している車両保険は?ガソリンの入れ間違えが補償対象かどうかチェック
加入している車両保険に、ガソリンの入れ間違いは補償されるのでしょうか?
ここからは、加入数の多い自動車保険会社を5つピックアップ。
それぞれの保険会社でガソリンの入れ間違えが保証されるかをまとめました。
契約している保険のプランにもよりますが、ぜひ参考にしてください。
保険会社 | 保険名称 | お問い合わせ先 |
ソニー損保 | 自動車保険のソニー損保 |
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イーデザイン損害保険 | 自動車保険&e(アンディ) |
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セゾン自動車火災保険 | おとなの自動車保険 |
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三井住友海上火災保険 | GKクルマの保険 |
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アクサ損害保険株式会社 | アクサダイレクト自動車保険 |
|
ソニー損害保険
ソニー損害が提供している自動車保険は、フルカバータイプである「一般型」でもガソリンの誤給油は補償対象外となります。
保険名称『ソニー損保の自動車保険』
イーデザイン損害保険
イーデザイン損害保険が提供している自動車保険アンディでは、ガソリンの誤給油による補償はケースバイケースとなります。
カスタマーセンターに問い合わせたところ、もし誤給油をしてしまった場合は保険窓口に問い合わせるよう促されました。
保険名称『自動車保険&e(アンディ)』
セゾン自動車火災保険
セゾンが提供しているおとなの自動車保険は、車両保険の補償内容を自分で選択できる保険です。
しかし、ガソリンの誤給油による故障は補償対象外となります。
保険名称『おとなの自動車保険』
三井住友海上火災保険
ケースによって適応になるのか異なります。
誤給油をしてしまった際にはすぐに車両保険が適応されるのか確認してください。
保険名称『GKクルマの保険』
アクサ損害保険株式会社
アクサダイレクトの自動車保険は、ガソリンの誤給油による故障は補償対象外となります。
保険名称『アクサダイレクトの自動車保険』
ガソリンの入れ間違いは会社の車や代車に多い
セルフのスタンドだとしても、ガソリンを入れ間違えることはあるのか?と思う方もいるかもしれません。
ガソリンの入れ間違いはマイカーではなく会社の車や代車といった普段乗り慣れていない車で多く起こっているようです。
マイカーと同じ種類のガソリンだろうと思い込んでしまったり、軽自動車には軽油だと勘違いしてしまったりと、些細なミスから発生しています。
ガソリンスタンドでの油種間違えを防ぐため、ノズルの色は法令によって定められているので覚えておきましょう。
- レギュラー:赤
- ハイオク:黄
- 軽油:緑
マイカーではない車の給油をする際には、いつも以上に気をつける必要がありそうです。
ガソリンを入れ間違いしたときにかかる修理費用はいくら?
実際にガソリンを入れ間違えてしまい、そのまま走行することで、主にエンジン回りが故障することが考えられるでしょう。
ガソリンを入れ間違えによる修理費用の目安は、下記を参考にしてください。
ガソリンの入れ間違いをしたときの車の状況 | 修理費用 |
エンジン起動なし | 10万円程度 |
エンジン起動あり | 20~30万円程度 |
エンジン起動なし
その場でガソリンの入れ間違えに気付き、エンジンを起動する前であれば、タンク内洗浄のみで済みます。
ガソリンスタンドで気付いたのならば、すぐにスタッフに声をかけてください。
修理費は10万円以内に収まるケースがほとんどです。
エンジン起動あり
ガソリンを入れ間違えたことに気付かず、そのままエンジンをかけてしまったとします。
するとノッキング(異常燃焼によって、スムーズなドライブができなくなること・異音と揺れが生じる)が起こり、エンジンまわりに大きなダメージを与えてしまうでしょう。
修理内容も多岐にわたります。
- センサーやプラグの交換
- 燃料系のライン洗浄
- シリンダーヘッドのオーバーホール(部品を一つ一つ外して洗浄すること)
これらの修理費を合わせると、修理費は20~30万円程度と高額になります。
まとめ
ガソリンの入れ間違えの保証は、加入している車両保険の対象になれば良いのですが、そうでない場合はうっかりミスでは済まされない修理費が発生します。
給油方法は自動車学校で学ぶかもしれませんが、実際の給油方法を自動車学校で実習することはありません。
そのため、免許取り立ての初心者の方が初めて自家用車を運転する場合は、運転に慣れた人が同乗し、ガソリンスタンドでの給油方法を教えてあげましょう。
また、運転に慣れた方もガソリンを給油する際には慎重に行うようにします。
もし、セルフのガソリンスタンドで入れ間違えをしてしまったのならば、スタッフに報告をすればすぐに抜くなど適切な対処してくれるので、慌てずに行動しましょう。
中間市にお住まいで給油時に誤って軽油を入れてしまったら、ガソリンスタンドまたは中間ダイハツに速やかにご連絡ください。
洗浄から修理まで一貫して対応いたします。