クルマを購入する際、同車種で同時期に発売されたものであっても、グレードによって価格や装備が違います。
そこで今回はダイハツムーヴのグレードの違いを徹底比較します。
運転初心者にはどのグレードが良いのかも解説していくので、ムーヴに興味がある方はぜひチェックしてくださいね。
ムーヴのグレードの違いを徹底比較!
クルマにおける「グレード」とは、装備や性能の違いによる等級を示す用語です。
よくお寿司といった日本料理で設定されている「松」「竹」「梅」をイメージすると、さらに分かりやすいかもしれませんね。
グレードが上がっていくと、同時期に発表されたムーヴであっても価格が上がっていきます。
ムーヴのグレードは、次の3つです。
それでは1つずつ見ていきましょう。
グレード | 標準装備 | 価格 |
Lグレード | 最低限の装備 |
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Xグレード |
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SAⅢ搭載の場合
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Xターボグレード | Xグレードの装備に加えて
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SAⅢ標準装備
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安さを求めたいなら|Lグレード
ドライブする上で頻繁に使用する必要な装備だけに絞り、リーズナブルな価格で抑えたのが「Lグレード」です。
さらに具体的に言うのならば、上級グレードの快適機能や装飾が省かれているクルマになっており、経済性を追求したモデルだとも言えるでしょう。
価格を押さえているので、今や当たり前となっている次の装備がランクダウンしています。
- キーシステム…キーレスエントリー
- エアコン…ダイヤル式のマニュアルエアコン
- ホイール…14インチのフルホイールキャップ
しかしラゲッジルームの容量やシートアレンジに違いはないため、ドライブ中の快適さの差はあれど、Lグレードだからといって不便を感じることはないでしょう。
室内空間の快適さを求めたいなら|ムーヴのXグレード
出典:【公式】ムーヴの新車価格とグレード|ダイハツ
Xグレードは先ほどのLグレードに快適さをプラスしたモデルになります。
Lグレードとの大きな違いは次の通りです。
- キーシステム…キーフリーシステム
- エンジンの始動…プッシュボタンスタート
- エアコン…プッシュ式のオートエアコン
- 運転席…シートヒーター標準装備
- フロントガラス…99%紫外線をカットするスーパーUV&IR(赤外線)カットガラス
- フィルター…花粉やPM2.5に対応するスーパークリーンエアフィルター
また車内環境を整えるだけでなく、運転席の運転席の座面の高さを調節できるシートリフターといった、ドライバー自身が安全・快適に運転できる工夫も施されています。
できるだけ快適に運転したい方や、長距離ドライブの頻度が高い方におすすめしたいグレードです。
標準装備ではないものの、オプションとして
- LEDヘッドランプ
- メッキインナードアハンドル
- エアコン…プッシュ式のオートエアコン
- 革巻きステアリングホイール
などが選べるようになるのも、Xグレードからとなっています。
細部にこだわりたい方はこちらのモデルをおすすめします。
運転の快適さも追求したいなら|ムーヴのXターボグレード
ムーヴの中で唯一のターボエンジンが搭載されているグレードです。
- 64psを発揮するターボエンジンを搭載
- ステアリングホイールがウレタン巻きから革巻き
になっていること以外は、Xグレードとほとんど変わりません。
高速道路を運転したり、坂道などをドライブする機会が多かったりする方におすすめのグレードです。
また、運転席・助手席のサイドエアバッグ、前後席のカーテンシールドエアバッグのオプション追加も可能となっています。
【番外編】ムーヴ特別仕様車 X“リミテッドⅡ SA Ⅲ”
グレード | 標準装備 | 価格 |
X“リミテッドⅡ SA Ⅲ” |
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基本的なムーヴのグレードはここまでご紹介した3種ですが、さらに特別仕様車として「X“リミテッドⅡ SA Ⅲ”」が存在します。
車における特別仕様車とは、期間や台数を限定して販売されるスペシャルなモデルです。
本来であればオプションとしての扱いになるパーツ類を標準装備しているだけでなく、ほかのグレードでは選択できないカラーやパーツ類、アクセサリーを装備しているといった違いがあります。
X“リミテッドⅡ SA Ⅲ”は、2018年8月に販売が開始されています。
特別仕様車は人気が高いため、中古でもなかなか市場に出回りにくい傾向があるでしょう。
運転初心者はSAⅢ搭載のムーヴを選ぼう!
ここまでムーヴのグレードによる違いをチェックしてきて、「SAⅢ」とは何なのか気になっている方もいるかもしれません。
ダイハツが開発した安全運転支援システム「スマートアシストⅢ」のことで、カタログや車種の名前で表記される際には「SAⅢ」と略されます。
ムーヴではグレード名のあとに「SAⅢ」とつけられているため、搭載しているクルマかどうかすぐに判断できるようになっていますよ。
SAⅢには次の5つの機能が付いています。
- 衝突回避支援ブレーキ
- 車線逸脱警報
- 誤発進抑制制御
- 先行車発進お知らせ
- オートハイビーム
その中でも注目したいのが「誤発進抑制制御」で、ブレーキとアクセルの踏み間違いを防いでくれる機能です。
踏み間違いは高齢者に多いイメージですが、実は若い世代であっても「エアコンの操作をしていて」「子どもの声に気を取られてしまって」といった理由から事故につながるケースも多く発生しています。
運転初心者はもちろんのこと、子どもを持つママさんにもぜひおすすめしたい装置です。
まとめ:ムーヴのグレードは快適装備によって違う!予算と相談しながら選ぼう
一口にダイハツ・ムーヴといっても、グレードの違いによって性能や装備が異なります。
自分の予算に合わせることも大切ですが、ドライブする頻度や距離なども考慮して、ライフスタイルに合ったグレードを選びましょう。
まとめ
- 最もリーズナブルなグレードは最低限の装備「Lグレード」
- 快適さや機能を向上させたいのであればさらに上のグレードを検討する
- 運転初心者はSAⅢ搭載のムーヴを選ぶと安心
またダイハツ・ムーヴ以外にも、グレードの異なる車種があります。
そのときも今回と同じようにグレードの違いを比較して、自分に適した車を選びましょう。