タイヤのひび割れとは?原因と夏までに対策したい理由を解説

車のタイヤは経年劣化するため、4~5年毎に交換が必要です。

しかしながら、タイヤに負担をかける運転や悪路の走行、誤ったメンテナンスによってタイヤの劣化が進んでひび割れてしまうことがあります。

タイヤのひび割れが深くなるとバーストやパンクの恐れがあり大変危険です。

また、夏は特にタイヤが劣化しやすいためひび割れを注意深く確認する必要があります。

この記事では、タイヤのひび割れとは何か原因や対策について解説します。

タイヤのひび割れとは

タイヤのひび割れとは

タイヤのひび割れとは、地面とタイヤの接地面(トレッド部分)やタイヤの側面部(サイドウォール)に生じる細かい割れのことです。

タイヤのひび割れを放置したまま走行し続けると、パンクやバーストにつながる恐れがあり、事故のリスクが高まります。

タイヤのひび割れは修理や修繕ができません。

タイヤのひび割れを発見したら、整備工場などでタイヤの点検をしてもらい、交換が必要か否かを判断してもらいましょう。

夏はタイヤのひび割れからバーストへのリスク大

夏はタイヤのひび割れからバーストへつながるリスクが高いので注意が必要です。

夏は路面温度が上昇し、タイヤが高温にさらされるため、タイヤの硬化や劣化が進むからです。

夏前に生じたタイヤのひび割れが、さらに深刻化する恐れがあります。

そのまま運転を続けると走行中にバーストを引き起こし、大事故につながる恐れがあり大変危険です。

夏はお盆の帰省やレジャーなどで走行距離が長くなるので、タイヤへの負荷も大きくなります。

夏前にタイヤの点検を行い、交換が必要であれば対処しておきましょう。

タイヤのひび割れが起きる原因

タイヤのひび割れが起きる原因

車のタイヤは、適切な管理や運転をしていても経年劣化でひび割れが生じます。

タイヤの寿命は約4~5年なので、寿命が近くなったら点検を行い交換する必要があるでしょう。

しかし、メンテナンス不足が原因でタイヤの劣化を進めてしまい、ひび割れが生じることもあります。

ここからは、タイヤのひび割れが起きる原因を詳しく見ていきましょう。

タイヤの空気圧不足

タイヤの空気圧が不足すると、タイヤの変形や摩耗の偏りを招き、タイヤの劣化が進みやすくなります。

また空気圧不足によりタイヤが変形した状態で、長期間走行するとゴムに負荷がかかり、ひび割れや亀裂のリスクが高まります。

タイヤの空気圧は、走行していなくても徐々に減っていくので最低でも1ヵ月に1回は点検するようにしましょう。

車に乗る頻度が少ない

車に乗る頻度が非常に少ないと、タイヤの劣化が進み、ひび割れが生じやすくなります。

タイヤのゴムには劣化防止成分が配合されていますが、これらは時間の経過や紫外線、酸化などの影響で徐々に減少していくためです。

走行の有無に関わらず、タイヤは経年劣化するため、長期間走行しない場合でもタイヤは劣化は進んでいきます。

また長期間同じ場所に車を停めておくと、タイヤに圧力がかかり続け、接地面に変形が生じることも。

これがタイヤの寿命を縮める要因にもなります。

このことから、車の使用頻度が少なくても定期的に車を動かし、タイヤへの圧力を分散させることが劣化防止につながります。

紫外線・熱による劣化

紫外線や熱が当たりやすい場所での駐車やスペアタイヤの保管は、タイヤの劣化を進めてしまうのでひび割れが生じやすくなります。

タイヤはゴム製のため、熱や紫外線に弱いからです。

スペアタイヤを日のあたらない場所に保管するのはもちろんのこと、車を停める時は、直射日光があたらない場所に駐車するようにしましょう。

やむを得ず、直射日光が当たる場所に駐車するときは、紫外線をカットするカバーをタイヤや車のボディにかけておくなどの対処法がおすすめです。

油性のタイヤワックスの使用

油性のタイヤワックスの中には、タイヤ成分を溶かしてしまう「石油系溶剤」が含まれている製品があり、長期的に使用することでタイヤのゴムが劣化し、ひび割れのリスクが高まります。

水性タイヤワックスは、石油系溶剤を含まないため、ゴムへのダメージも最小限に抑えられるでしょう。

また油性のタイヤワックスの製品の中には、石油系溶剤不使用のタイプも存在します。

水性タイヤワックスや石油系溶剤不使用の油性タイヤワックスは、高価にはなりますが、タイヤへの影響が少ないのでおすすめです。

車に大量の荷物を載せている

車に積載している荷物の重量が大きいと、タイヤに負荷がかかるためひび割れの原因となります。

乗員や荷物の重さは車体を通じてタイヤに伝わるためです。

車両重量全体がタイヤにかかり、タイヤ1本あたりの負荷は「車両重量÷タイヤ本数+偏り」になります。

よって車両の総重量が増えればタイヤ1本あたりの負荷も増加します。

タイヤへの負荷を減らすためにも、必要のない荷物は車から降ろし、車の総重量を軽くするようにしましょう。

タイヤのひび割れをセルフチェックする方法

タイヤのひび割れをセルフチェックする方法

タイヤのひび割れをセルフチェックする際は、車を安全な場所に停め、タイヤ全体を目視で確認します。

特にサイドウォールやトレッド(接地面)に細かい線状のひびや亀裂が入っていないか注意深く見ましょう。

タイヤのゴムが白っぽく変色していたり、表面が硬くなっている場合も劣化やひび割れのサインです。

タイヤのひび割れは早期発見・対処が望ましいので、運転前や洗車時、給油時など定期的な確認習慣をつけます。

ひび割れがあるとタイヤの柔軟性が失われるため、放置せず、見つけた場合はできるだけ早くプロの整備士や専門店で点検を受け、必要に応じて交換を検討しましょう。

ひび割れを確認できなくても年に1回はプロによる点検を

タイヤは日々劣化が進むので、セルフチェックでひび割れが見当たらなくても年に1回はプロの点検を受けることが重要です。

プロによる点検では、タイヤの溝の深さや空気圧、見落としがちなサイドウォールやトレッド部分の小さなひび割れや傷、偏摩耗、膨らみといった異常まで細かくチェックしてもらえます。

とくに製造から4~5年経過したタイヤは、ゴムの硬化や目に見えないダメージが進んでいる場合があり、走行性能や安全性に影響を与えることも少なくありません。

自分では気付きにくい劣化や損傷も専門的な知識と経験を持つプロの整備士なら見逃すことはないでしょう。

まとめ

タイヤは消耗品なので経年劣化によりひび割れが生じます。細かい小さなひび割れならば、そのまま運転しても問題ありません。

しかしタイヤのひび割れが深くなり、コードに達してしまったらバーストやパンクの恐れがあります。

そのまま運転せず、タイヤ交換をしましょう。

タイヤのひび割れがコードまで達しているかどうかをドライバーが見極めるのは難しいかもしれません。

タイヤのひび割れが気になったらガソリンスタンドや最寄りの自動車整備工場で点検してもらいましょう。

中間ダイハツでは、タイヤの点検も対応しています。

福岡市中間市にお住まいの方で、車のタイヤのひび割れが気になる方はぜひご相談ください。