冬に多い車のトラブルとは?寒い時期でも安全に運転するための対策も解説

冬は、路面状況が悪化したり、気温が低下したりと、車がトラブルを起こしやすい季節です。

特に、雪が降る地域では、スタッドレスタイヤへの交換や、ウォッシャー液の凍結対策など、様々な準備が必要です。

この記事では、自動車整備のプロの視点から、冬場に起こりがちな車のトラブルとその原因、そして具体的な対策をわかりやすく解説します。

冬に多い車のトラブル5選

冬は気温の低下や降雪によって、車にさまざまなトラブルが起こりやすくなります。

寒さが厳しい地域はもちろんですが、ほかの地域でも寒波の影響によって思わぬトラブルが発生する場合もあり注意が必要です。

では具体的にどのようなトラブルが起きやすくなるのでしょうか。

バッテリー上がり

冬に多い車のトラブルにバッテリー上がりがあります。

気温の低下でバッテリー内の化学反応が鈍り、エンジン始動時に必要な電力が不足しやすくなるためです。

特に夜間や早朝の冷え込みが強い時間帯は性能が大きく低下するので、バッテリーが上がりやすくなります。

また冬は暖房やヘッドライト、曇り取りなど電装品の使用が増えたり、短距離走行やセルモーターを繰り返し使用したりすることも電力不足の原因となります。

日常的にエンジンのかかり具合を確認し、バッテリー寿命が3~5年を超えている場合は、冬を迎える前に早めの交換を検討しましょう。

タイヤのパンク・バースト

冬は気温の低下によりタイヤの空気圧が下がりやすく、空気圧不足のまま走行するとパンクやバーストの原因になります。

また雪や凍結によって路面が凸凹になったり、雪に隠れた障害物に接触したりすることで、タイヤの劣化が進みやすいのも冬の特徴です。

バーストはタイヤ内部の構造が破壊される危険な状態で、走行不能や事故につながるおそれがあります。

特にゴムのひび割れや摩耗がある場合は要注意。

冬場は月に一度以上、空気圧やタイヤの状態を点検し、異常を感じたらすぐに安全な場所で確認しましょう。

落輪・落下

冬は積雪や凍結により道路脇の側溝が見えにくくなり、気づかないうちにタイヤが溝に落ちてしまう「落輪」や「脱輪」のトラブルが増えます。

特に雪道ではスリップによって脱輪するケースも多く、バランスを崩して重大な事故につながるおそれがあるため、注意が必要です。

原因は視界の悪化だけでなく、路面の凹凸や側溝の劣化、空気圧不足なども関係します。

落輪を防ぐには、走行前にタイヤの空気圧を確認し、雪で路肩が見えにくい場所では無理に端を走らないことが大切です。

もし落輪した際は、自力で動かそうとせず、ロードサービスに救助を依頼しましょう。

フロントガラスの凍結やくもり

冬に多い車のトラブルのひとつが、フロントガラスの凍結やくもりです。

外気温が0℃以下になると空気中の水分が凍りつき、ガラス表面に霜や氷が付着します。

また、外の冷たい空気と車内の暖かい空気との温度差によって結露が生じ、内側がくもることもあります。

視界不良のまま走行すると危険なうえ、無理にワイパーを動かすと破損の原因にもなるため、止めましょう。

対策としては、デフロスターを使って温風を当てながら外気導入に切り替え、湿気を逃がすのが効果的。

加えて、ガラスの内側を清潔に保ち、解氷スプレーやカバーを活用すると安全です。

キーの閉じ込め

冬に多い車のトラブルのひとつが、キーの閉じ込めです。

寒さで鍵穴が凍結して開かなくなったり、スマートキーの電池性能が低下して通信が途切れたりするほか、上着のポケットにキーを入れたまま車内に置き忘れてしまうケースも多発します。

外気温がマイナス4度以下になると鍵穴が凍りやすく、無理に回すと破損の原因にもなります。

対策としては、スマートキーの電池を定期的に確認し、スペアキーを家族と共有しておくことが大切です。

鍵穴の凍結時はドライヤーやカイロで温め、水をかけないよう注意しましょう。

本格的な冬が到来する前に備えておきたい!車のトラブル対策

冬に多い車のトラブルは事前に対策しておくことで、その多くを防げます。

冬を迎える前に備えておきたいトラブル対策について、詳しくみていきましょう。

スタッドレスタイヤへの履き替え

スタッドレスタイヤは気温が7度を下回ると性能を発揮しやすくなるため、本格的な冬が来る前に履き替えておくことが大切です。

雪道や凍結路面でもしっかりグリップし、安全な走行を支えるため、寒冷地だけでなく都市部でも早めの交換が推奨されます。

スタッドレスタイヤのゴムは低温でも硬くなりにくく、雪を噛み砕くような溝の構造で滑りを防ぎます。

節約のために前輪や後輪だけ交換する人もいますが、4本すべてを履き替えなければ十分な性能を発揮できません。

交換時にはひび割れや摩耗も確認し、冬の安全運転に備えましょう。

エンジンルームなどの点検

本格的な冬が到来する前に、エンジンルームなどの点検を行いましょう。

エンジンルームは、車の心臓部とも言える場所です。こららの部品の状態が悪くなるとエンジンがかかりにくくなったり、オーバーヒートを起こしたりといったトラブルにつながる可能性があります。

バッテリー

冬は気温の低下でバッテリー性能が落ち、エンジン始動が難しくなることがあります。

内部の化学反応が鈍り電力供給が弱くなるため、古いバッテリーや容量不足のものは特に注意が必要です。

点検では端子の緩みや腐食、液漏れなどを確認し、劣化があれば早めの交換を行いましょう。

ガソリンスタンドやカー用品店でもチェック可能です。

バッテリーは容量が大きいほど安定しており、寒冷時のトラブル防止に効果的です。冬に備えて大容量タイプを選ぶのもおすすめです。

エンジンオイル

冬に備えてエンジンオイルの点検や交換は欠かせません。

気温が下がるとオイルの粘度が高まり、流動性が低下してエンジン内部の潤滑が不十分になります。

その結果、始動時に負担がかかり、バッテリーの劣化を早める原因にもなります。

対策としては、寒さに強く低温でも流れやすい低粘度オイルに交換するのがおすすめです。

また、オイルの汚れや劣化、量の不足がないかも定期的にチェックしましょう。適切なオイル管理を行うことで、冬の寒い朝でもスムーズにエンジンを始動できます。

ウォッシャー液

冬が近づくと、ウォッシャー液の凍結によるトラブルが増えます。

気温が下がると液が凍って噴射できなくなったり、フロントガラス上で凍りついて視界を妨げたりする危険があります。

対策としては、不凍タイプや低温でも凍結しにくい冬用ウォッシャー液に切り替えるのがおすすめです。

また、液の残量をこまめに確認し、汚れやほこりが付着したまま使用しないよう注意しましょう。

定期的な点検と補充を行い、冬の安全運転に備えてください。

ワイパーブレード

冬は降雪や霜の影響でワイパーブレードに負担がかかり、劣化や破損が起きやすくなります。

通常のワイパーは低温でゴムが硬くなり、フロントガラスの凍結によってサビや固着を引き起こすこともあります。

凍ったガラスを無理に動かすと傷の原因になるため、出発前にしっかり氷を溶かしてから使用しましょう。

雪の多い地域や寒冷地では、柔軟性が高く凍りつきにくい冬用ワイパーに交換するのがおすすめです。

定期的な点検と交換で、冬でもクリアな視界を保ち、安全運転につなげましょう。

冬のトラブル対応のために準備しておきたいアイテム

冬に起こりやすいトラブルに備えるためには、事前の準備が欠かせません。

万が一の際も慌てず対応できるアイテムを車に常備しておきましょう。

  • スコップ
  • 牽引ロープ
  • ブースターケーブル
  • 解氷剤
  • 霜取りスプレー
  • 発煙筒
  • 三角表示板
  • 防寒グッズ

雪道での脱出や落輪時に役立つスコップや牽引ロープ、バッテリー上がり対策のブースターケーブルを常備しておくと安心です。

フロントガラスの凍結には解氷剤や霜取りスプレーを用意し、発煙筒や三角表示板など安全確保のための装備も忘れずに。

さらに、防寒グローブや毛布、スマートフォンの充電器なども万一の際に心強いアイテムです。

これらをトランクや車内に常備しておくことで、冬の不測の事態にも落ち着いて対応できます。

運転中にトラブルに見舞われたらどう対応する?

もしも運転中にトラブルに見舞われたらどう対応すればいいのでしょうか?

まずはハザードランプを点灯し、できるだけ路肩に停車しましょう。

高速道路の場合にはうかつに降車すると二次被害を引き起こし、大惨事となりかねないため厳重な注意が必要です。

さらに発煙筒や三角表示板を使う、ロードサービスやJAFに救援を要請するなどして身の安全を守りながら救援を呼びましょう。

まとめ

冬に多い車のトラブルやその対策について詳しく解説してきました。

車は気温の低下や雪に影響を受けやすく、いつもどおりの装備で運転していると事故のリスクが高くなります。

本格的な冬のシーズンがやってくるとカー用品は混雑し、準備や対策がすぐにできない場合もあります。

できるだけ早く冬に備えたカーチェックを行いましょう。

福岡県中間市にお住まいで、冬のドライブ対策についてお悩みの方は中間ダイハツへお越しください。

中間ダイハツでは、冬準備についてのお悩みををプロの整備士がアドバイスできます。

また、スタッドレスタイヤへの交換やバッテリー、エンジンオイルの点検も対応します。

冬が本格化する前にぜひお越しください。