車のリコールの通知書が届くと「何事か?」と思い、つい身構えてしまいますよね。
リコールはメーカーから通知されるもので、保安基準に適さない対象車を運転するドライバーに修理を促すものです。
今回はリコールとは何か、リコール対象車か確認する方法や修理するまでのながれをわかりやすく解説します。
リコールってそもそも何?
リコールとは、対象となる車が保安基準に適合していない、または適合しなくなる可能性がある場合に、自動車メーカーが保安基準に適合させるために必要な修理を行うことです。
リコールには大きく2つに分類されます。
- 自動車メーカーが自主的に実施するリコール
- 国土交通省の勧告・公表・命令によるリコール
多くのリコールは、自動車メーカーが自主的に実施するリコールです。
自動車メーカーが自主的にリコールを実施する際には、以下の内容を国土交通省に届ける義務があります。
国土交通省に届出するリコール情報
- リコール対象車の不具合の状況や原因
- 改善措置の内容
- 対象車に乗車するドライバーへの周知方法
また、自動車メーカーは、リコールの改善措置の実施状況を国土交通省に適宜報告することも義務付けられています。
リコール実施前に国土交通省に届出をしなかったり、改善措置の実施状況を報告しなかったりすると、法律違反となり罰金や罰則が科されます。
リコールの対象
自動車のリコールの対象となるのは、新車だけでなく中古車も対象です。
車を購入した店や地域、時期も関係なく、対象車を持つすべての人がリコールの修理を無償で受けられます。
令和5年度のリコール件数と対象車数
令和5年度の自動車のリコール届出件数は、国産車と輸入車合わせて349件。
対象となる車の台数は、8,104,217台にもなります。
昨年と比べると、届出件数は少ないものの、対象となる台数が昨年よりも増加しています。
またグラフ全体を見てみると、昔と比べてリコールの対象台数が増えてるようです。
その理由の1つとして、複数の車種で共通の部品が使用されていることが挙げられます。
メーカーは自動車のコストを抑えるため、異なる車種で共通部品を使用しているためです。
その結果、共通部品に不具合が生じると、一度に多くの車種でリコールが発生するため、リコール対象台数が膨大な数になります。
自家用車がリコール対象かどうかを確認する方法
自家用車がリコール対象車となった場合、メーカーまたはディーラーからダイレクトメールで通知がきます。
またリコールの通知を受け取れなかったり、ニュースで同車種のリコールが発生したことを知ったりした場合は、次の4つの方法で確認できます。
メーカーの公式サイトでリコール情報を検索
自動車メーカーのサイトには、リコール情報が必ず掲載されています。
過去のリコールも掲載されているため、その情報量は膨大です。
自家用車の型式や車体番号を入力することで、リコール情報の有無を確認できます。
車の型式や車体番号は、車検証に記載されているので、リコール情報を検索するときは手元に置いておくとよいでしょう。
国土交通省のリコール情報サイトで確認
国土交通省のリコール情報サイトで、自家用車が対象車かどうかを確認できます。
自動車メーカーがリコールをするときには、国土交通省に届け出することが義務だからです。
ただ国土交通省のリコール情報サイトに掲載されている情報は「届出情報」の確認しかできません。
自家用車がリコール対象かどうかの検索はできないので、基本的には自動車メーカーのリコール情報を確認しましょう。
ディーラーに電話して確認する
ディーラーに連絡することで、自家用車がリコール対象車かどうかを確認できます。
同じブランドのディーラーならば、中古車販売店で車を購入した車でもリコール情報を確認できます。
中古車を購入した場合、自動車メーカーからリコール通知が今の所有者に届かない可能性もあります。
ディーラーに問い合わせるときは、車体番号と車種を尋ねられるので、手元に車検証を用意しておくとスムーズにやり取りできるでしょう。
自家用車がリコール対象車だったときの対処法
自家用車がリコール対象車だった場合は、通知書の指示にしたがって最寄りのディーラーに連絡し、修理を依頼しましょう。
基本的な流れは次の通りです。
ディーラーに連絡
リコールの通知書が届いたら、通知書に書かれている最寄りのディーラーに連絡しましょう。
ディーラーへ直接訪問しても、混雑状況や修理内容によってはその日に対応できないことがあります。
訪問日に確実に修理してもらうためにも、必ず訪問前に連絡しましょう。
修理の予約
ディーラーに連絡すると、担当者より修理日の候補日時を伝えられるので、予約をとりましょう。
修理内容によっては、その日に完了しないこともあるので、代車の貸出についても確認しておくと安心です。
リコール対応の修理に費用はかかりませんが、代車の貸出については費用が発生する可能性があります。
また混雑状況によっては、代車の貸し出しができないこともあるため、日常生活で車を使用する方は、レンタカーなどの手配も検討する必要があります。
ディーラーに訪問しリコール対応してもらう
予約当日にリコール対象車を持ち込みましょう。
リコール内容によっては、修理に数日かかることもあるため、引取りの日時を再確認しておきましょう。
リコールについてよくある質問Q&A
リコールについてよくある質問とその回答をご紹介します。
リコールに期限はあるの?
リコールに対応期限はありません。リコールはドライバーを守るためのメーカーの義務なので、いつでも対応してもらえます。
リコールはディーラー以外の場所でも対応してもらえるの?
リコールは、基本的にリコール通知元であるメーカーやディーラーが対応します。
民間の自動車整備工場の場合、対応できる修理と対応できない修理があります。
最寄りにディーラーがないときは、なじみの自動車整備工場に相談すると対応方法を教えてくれるでしょう。
リコールに対応しないと車検に通らなくなる?
リコール箇所が車検に関わる箇所であった場合、修理をしないと車検に通らなくなります。
毎年車検を民間車検整備工場でしてもらっている場合、車検とリコール対応を同時にすることはできません。
時間に余裕を持ってディーラーでリコール対応をしてもらってから、民間整備工場で車検をしてもらいましょう。
まとめ
リコール通知は車を安全に乗るために欠かせない情報です。
部品の交換や修理は無償なので、リコール内容を確認しできるだけ早めにディ―ラ―に行きましょう。
また中古車を購入した場合、その車がリコール対象車であっても、今の所有者にリコール通知が届きません。
所有する車と同じブランドのディーラーに連絡すると、リコール情報の有無が確認できますので、中古車を所有していて、リコールが心配な方は連絡してみてください。
福岡県中間市で、新車・中古車に限らずダイハツ車をお持ちの方は、中間ダイハツ販売整備にご相談ください。
リコール情報の有無から修理まですべて対応できます。
自分の車がリコール対象かどうか気になる方は、中間ダイハツへお気軽にご連絡ください。