レジャー前に要確認!夏のタイヤトラブルの対策と予防法

夏休みやお盆の帰省など夏の長期休暇は、長距離運転する機会が増えます。

そのため、夏は交通事故や車のトラブルの件数が増加しがちです。

夏に多い車のトラブルの1つにタイヤのパンクやバーストがあります。

JAFが公開した2022年度シーズン別の出動件数・出動理由のデータによると、お盆の高速道路での出動件数が2,023件。

そのうちタイヤのパンク、バーストによる出動件数は1,158件。全体の39%を占め、断然トップの件数でした。

一般道路での出動件数も第2位となっています。

なぜ夏はタイヤトラブルが多くなるのでしょうか。その理由と対策をわかりやすく解説します。

夏はタイヤトラブルが起こりやすい!その理由は?

夏は他の季節に比べて、タイヤのパンクやバーストなどのトラブルに見舞われやすくなっています。

その理由は次の通りです。

路面の高温化や紫外線によるゴムの劣化

アスファルトの路面は熱を吸収しやすいため、夏になると表面温度は60度を超えます。

さらに走行中のタイヤは、道路との摩擦抵抗により温度が上昇するため、タイヤの表面温度が100度を超えてしまうことも珍しくありません。

とくに高速道路の場合、一般道よりも道路との摩擦抵抗が大きくなりタイヤの表面温度がさらに上昇してしまいます。

タイヤの高温化は、ひび割れやキズなどタイヤの劣化を早める原因となります。

劣化したタイヤで走行し続けると、パンクやバーストのリスクが高まり大変危険です。

また、夏の強い紫外線はタイヤのゴムに化学反応を起こしてしまい、同じくひび割れなどタイヤ劣化の原因となります。

高温によるタイヤの内部空気圧上昇

タイヤの空気圧を高くすると、道路との摩擦抵抗が少なくなり、車の燃費が向上します。

しかしながら、夏にタイヤの空気圧を適正以上に入れるのは避けた方が良いかもしれません。

夏はタイヤの表面温度が高くなりタイヤ内部の空気が膨張し、空気圧が高くなりがちだからです。

そのため、適正以上に空気圧を入れてしまうと、走行中にタイヤがバーストしてしまう恐れがあります。

車のタイヤの点検回数が減る

お盆の帰省や夏休みのレジャーなど、夏は何かと車を使う機会が増えます。

そのため、車やタイヤの点検をつい怠りがちです。

その結果、いつの間にか空気圧が減っていたり、タイヤの交換時期が過ぎていたりしてしまうこともあるかもしれません。

タイヤの空気圧が低すぎると、走行時にタイヤの表面が波上に変形する【スタンディングウェーブ現象】と呼ばれる現象が発生します。

この現象が起こると、走行時にタイヤの温度が高温化し、タイヤ表面の補強剤を痛めてバーストのリスクが高まります。

タイヤのパンクより危険なバーストとは?

タイヤのパンクとバーストの違いは次の通りです。

パンク 走行中に釘や金属片がささるなどさまざまな原因でタイヤに穴が空き、徐々に空気が抜けていく
バースト 走行中の激しい摩擦熱やタイヤへの強い刺激などでタイヤが内部から破裂する

パンクの場合、タイヤに穴が空いても少しずつ空気が抜けていくため、気づかずに走行してしまうことも珍しくありません。

一方、バーストは走行中に突然タイヤが破裂し、コントロールが効かなくなるため大変危険です。

また、タイヤが破裂しているためパンクのように走行を継続することもできません。

交通事故につながるタイヤトラブルなので、注意が必要です。

夏のタイヤトラブルを防ぐ方法

夏のドライブで、パンクやバーストなどのタイヤトラブルを防ぐには、何をすればよいのでしょうか。

空気圧点検を1ヵ月に1回の頻度でおこなう

夏のタイヤトラブルを防ぐためにも、空気圧点検を最低でも1ヵ月に1回はおこないましょう。

夏やお盆の帰省やレジャーなどで、いつもよりも長距離のドライブをしがちです。

また仕事だけでなくプライベートも予定が増えるため、タイヤの空気圧点検をつい忘れてしまうことも少なくないでしょう。

タイヤの空気圧点検は、ディーラーや整備工場だけでなく、ガソリンスタンドでもおこなってくれます。

給油するついでに空気圧点検を依頼してみましょう。

また時間に余裕のあるときは、タイヤのキズや溝もチェックしてもらうとタイヤの劣化具合も確認できます。

定期的なタイヤローテーション

タイヤの装着位置を入れ替えることをタイヤローテーションと言います。

車のタイヤは車の駆動方式やホイールの位置・角度により、装着位置でタイヤの劣化具合が変わります。

同じ装着位置で走行し続けると、前輪と後輪でスピードに差が出たり左右で偏りが出たりするため、運転時の騒音や振動の原因になるのです。

また、タイヤの寿命が短くなるデメリットもあります。

タイヤの劣化具合を統一するためにも、5000~1万キロごとにタイヤローテーションをおこないましょう。

普段、車を使用しない方は、夏になる前または長距離運転の前にタイヤの点検とタイヤローテーションをするのがおすすめです。

タイヤのパンクやバーストがおこったときの対処法

運転に気を付けていても、タイヤのパンクやバーストが起こってしまうこともあります。

ここからは、万が一のタイヤトラブルで交通事故リスクを最小限に抑える対処法をご紹介します。

路肩に車を停止

タイヤのパンクやバーストが起こったら、速やかに路肩に車を停止しましょう。

タイヤがバーストすると、ハンドルがとられ走行不能になりますし、パンクしても空気圧が低下するため運転しづらくなります。

JAFやディーラーに連絡

一般道でトラブルに見舞われて、路肩に車を停止したらパンクやバーストの状況を確認しましょう。

軽微なパンクの場合、応急処置で走行可能になることもありますが、慣れていないと時間や手間がかかります。

夏の炎天下の中での作業は大変なので、無理せずJAFやディーラーに連絡しましょう。

高速道路の場合、路肩での状況確認や作業は大変危険です。

まず停止表示板と発煙筒を使い、後続車に停止車の存在を知らせましょう。

その後、安全確認をしながら速やかにガードレール外へ避難し、すぐにJAFやロードサービスに連絡します。

まとめ

夏は車のタイヤが劣化しやすい環境下で、さらに点検の機会も減るためタイヤトラブルが発生しやすくなります。

長距離運転を予定しているならば、空気圧の点検やタイヤの溝やキズの確認などを予定日前までに済ませておきましょう。

まとめ

  • 夏は路面の高温化や紫外線によりタイヤが劣化しやすい
  • 夏はタイヤの空気圧の点検を怠りがち
  • 長距離運転前にタイヤのキズや溝の点検を忘れない

レジャーの道中にタイヤトラブルが起きた場合、予想外の出費に見舞われる可能性があります。

万が一のタイヤトラブルに備えて、任意保険のロードサービスだけでなくJAFの入会を検討してみてはいかがでしょうか。

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