ウォッシャー液の不備による冬トラブル3選!原因とセルフメンテナンスの方法を解説

寒い冬、愛車のフロントガラスについた雪や霜を落とそうとウォッシャー液を出したら、凍って出てこない!このような経験はありませんか?

このようなトラブルは、ウォッシャー液のメンテナンスをしていくことで、トラブルを避けることができます。

今回は、ウォッシャー液のメンテナンス不備で起きるトラブルとセルフメンテナンスの方法について解説します。

ウォッシャー液はフロントガラスの凍結を溶かす

ウォッシャー液を凍結したフロントガラスに噴きつけると氷を溶かします。

ウォッシャー液に含まれるアルコールは、-100℃以下にならないと凍らない性質があるためです。

フロントガラスにウォッシャー液を吹きかけると、ウォッシャー液のアルコールが氷にしみこみ溶かしていきます。

冬の寒い日にフロントガラスが凍結したときの対処法として覚えておくとよいでしょう。

ウォッシャー液の不備によるトラブル3選

フロントガラスの凍結は、ウォッシャー液によって溶かすことができます。

しかし肝心のウォッシャー液のメンテナンスをしないと、次のようなトラブルに見舞われます。

ウォッシャー液が切れて凍ったフロントガラスが溶けない

ウォッシャー液の補充を怠ってしまうと、フロントガラスが凍結したときにウォッシャー液が切れて使えないトラブルに見舞われます。

この場合、別の方法でフロントガラスの氷を解凍しなければなりません。

フロントガラスが凍った時の対処法については、以下の記事に詳しく書かれています。

フロントガラスが凍結した時にやってはいけないこととは?凍結防止策をチェック

万が一のトラブルに備えて事前にチェックしておきましょう。

ウォッシャー液の濃度が薄くフロントガラスが凍る

濃度が薄いウォッシャー液をフロントガラスに噴き付けてしまうと、フロントガラスが凍って視界不良のトラブルに見舞われます。

ウォッシャー液の主な成分はアルコール(エタノール)で、水で希釈して使っています。

アルコールは凍結することはありません。

しかし、水は0度以下で凍るためフロントガラスが凍結するほど寒い朝は、ウォッシャー液の水が大気に触れて一瞬で凍り付きます。

その結果、ウォッシャー液の使用でフロントガラスがさらに凍結し、視界不良になります。

ウォッシャー液の代わりに水を入れてタンクが凍る

ウォッシャー液の代わりに水を入れている場合、タンク内の水が凍ってしまいウォッシャー液が出ないトラブルに見舞われます。

水は0℃で凍るため、寒い日の朝にはタンクの中が氷の塊になってしまうこともあるためです。

その場合はエンジンを温めるなどして、氷が溶けるまでウォッシャー液を使うことはできません。

本来水道水は、ウォッシャー液には適しません。

なぜなら腐敗する恐れがあったり、不純物で管が目詰まりを起したりする可能性があるからです。

そのため水道水をウォッシャー液として使うのは推奨されていません。

冬までにしておきたいウォッシャー液のメンテナンス

冬のウォッシャー液のメンテナンス不備で起きるトラブルを確認したところで、ここからは冬に備えておきたいウォッシャー液のメンテナンスをご紹介します。

ウォッシャー液の補充

本格的な冬の到来前に、ウォッシャー液の補充をしましょう。

ウォッシャー液の補充は自分でする方法と、ガソリンスタンドなどで任せる方法の2つがあります。

自分でウォッシャー液を補充する

ウォッシャー液は、カー用品店やネット通販で簡単に購入することができます。

メーカーや製品のタイプにもよりますが、2リットル500円程度から選ぶことができるでしょう。

時間としては、慣れている方ならば10分程度で終わります。

ガソリンスタンドやディーラーで補充してもらう

ガソリンスタンドでもウォッシャー液の補充を行うことができます。

ウォッシャー液と工賃を含めても1,000~2,000円程度で補充をしてもらえるため、慣れていない方はプロに任せてしまっても良いかもしれません。

そして、カーディーラーで補充をしてもらう方法もあります。

ディーラーの場合はウォッシャー液の補充だけでなく、他の部分の点検も同時に受けることができるのでおすすめです。

また、ガソリンスタンドや一般的なカー用品店では取り扱いをしていない、純正のウォッシャー液を選ぶことができるでしょう。

濃度の高いウォッシャー液に交換する

ウォッシャー液が凍ってしまうトラブルを防ぐためには、アルコール濃度がより高いタイプに交換することをおすすめします。

ウォッシャー液は、自分で簡単に補充・メンテナンスすることができます。

しかし交換をする際には古いものと混ざらないよう、タンク内をあらかじめ洗浄しなくてはいけません。

それはなぜかと言うと、ウォッシャー液には下記のようにいくつかの種類が存在しているからです。

ウォッシャー液の種類

  • ごく一般的なタイプ(ウインドウをキレイにする効果)
  • 撥水ウインドウコーティング効果を持つタイプ(使用することで撥水効果を発揮)
  • 油膜取りタイプ(油膜を取る効果を発揮)
  • 解氷効果を持つタイプ(寒冷地用・低温に強い)

この他にも、上記のいくつかの効果が合わさったタイプもあります。効果が異なるタイプを混ぜてしまうと、本来の効果を発揮できません。

さらにウォッシャーノズルが詰まってしまう恐れがあります。そのため、交換をする際にはプロに依頼をして、洗浄してから補充する必要があるでしょう。

プロに洗浄を依頼したときの相場は、3,000~4,000円程度です。

冬にウォッシャー液が出ないときのメンテナンス

冬のウォッシャー液のメンテナンスを怠ってしまい、ウォッシャー液が出なくなったときの対処法についてみていきましょう。

ホースの亀裂や漏れを確認

ウォッシャー液が通る管(ウォッシャーホース)に亀裂や漏れが発生しているときには、交換が必要です。

ウォッシャーホースに亀裂が生じていると、液が出ないたけでなくエンジンルームが水浸しになっているケースも多々あります。

ウォッシャーホースは、カー用品店やネット通販などで500円程度で手に入ります。

ノズルのつまりを確認

噴出するノズルが詰まっている場合は、当然液が出なくなります。

埃や汚れが詰まっている可能性がある時ときには、安全ピンなどを用いて軽く掃除してみましょう。

また、冬の寒さでノズル付近が凍っているようであれば、ぬるま湯をかけ溶かす方法も試してみてください。

ワイパーレバーを操作したときに音が出るか確認

ウォッシャー関連のパーツに異常を確認できず、とくに問題が発見できない場合は、ウォーターポンプの故障が疑われます。

ワイパーレバーを操作してみて、エンジンルームから音も出ないときは要注意です。修理工場やディーラーに点検を依頼してください。

まとめ

フロントガラスの凍結を溶かす対処法はさまざまですが、最も手軽にできる対処法がウォッシャー液の使用です。

ウォッシャー液に含まれるアルコールは、-100℃以下にならないと凍りません。

フロントガラスのウォッシャー液を吹き付けることで、フロントガラスの氷にアルコールをしみこませて溶かすことができます。

しかし、冬前にウォッシャー液のメンテナンスを怠ると肝心なときにウォッシャー液がでなかったり、タンクを凍らせてしまったりするなどのトラブルに見舞われます。

本格的な冬が到来する前に、ウォッシャー液の補充をしておきましょう。

また福岡県中間市にお住まいの方は、中間ダイハツでウォッシャー液の補充ができます。

冬用の解凍用ウォッシャー液の補充もできますのでお気軽にご相談ください。